こんばんは、ご機嫌麗しゅう、鳴向です。
週一くらいで何か書こうと思っていたのですが、随分時間があいてしまいました。反省。
今回はいつも以上に長くて個人的な話になりそうなので、それでもいいよって方のみ続きをどうぞ。
お話したいのはコレ、
「おとめとメテオ」。
少女マンガってあまり読まないのですが、たまに手に取りたくなります。
この作者が前に描いていた「お迎えです。」とか「天然パールピンク」とかも好きでした。
裏表紙のあらすじはこんな感じ。
お前は私の「妃」として選ばれた――
通称「不運の女王」、不幸体質の女子高生・夏野葉子(なつのハコ)。
彼女の前に、全裸の男子が降ってきた!!!
宇宙人のイオは全宇宙でもっとも波長の合うハコと子作りするために地球にやってきたと言うが…?
いいですねーこういうの、すごく好きです。
と言ってしまえば全てなのですが、なにが「いい」のかちょっと考えてみました。
なんとなーく昔から、「選ばれたい」っていう思いがずっとありました。
それは、人口の半分を占める異性から告白されてお付き合いして、他人ながらあなたとの生活を引き受けますよという契約を結ぶこと、つまり恋愛と結婚を通して成就すると思い込んできました。
でも、本当にそうなのかな? って最近思います。
「いいなぁ」って気持ちは、ある種の「人間ではない」生き物と心を通わす物語に心惹かれるときに感じてきたものでした。
例えば「モスラ3」の映画で、モスラと小美人の一人であるモルに選ばれる、主人公三兄弟の長男を見たときとか。
同じく映画の「ガメラ3」で、怪獣イリスに魅入られた主人公綾奈を見たときとか。
アニメの「デジモンアドベンチャー」で、世界を変えるデジモンたちに選ばれた、その名も「選ばれし子どもたち」を見たときとか。
見識の狭い自分に思い付くのはこの程度ですが、こういうのを見たときに強く「いいなぁ」って感じます。
モスラと対面した長男に、モルは「モスラはいい人と悪い人を見分けます」と言い、そしてモスラは長男がモスラに触れることを許しました。引きこもりで臆病な少年として描かれていた長男の、本質、というかその本質の良さをモスラやモルが見抜いたのです。
イリスは、ガメラを倒すための力を蓄える間の育ての親として、親の仇であるガメラを強く憎む綾奈を選びました。外見でも面倒見の良さでもなく、本来は忌まれるべき心の性質であるはずの憎悪が、選ばれた理由なのです。
そして選ばれし子どもたち。彼らは崩壊しそうなデジタルワールドを助けるため、その心の性質によって選ばれました。けれど子どもたちの中には積極的に世界を救おうとする子だけではなく、心に闇を抱えた子や、戦いを厭う子もいました。それでも、デジモンたちは選ばれたパートナーに寄り添い、成長していきました。
彼らは人間ではないし、人間の文化を持たない。だから恋心も持たないし、性行為だってない。
彼らの「選ぶ」という行為には裏表がない。(イリスは綾奈を利用しようとしたという面では微妙ですが、綾奈とどうこうなろうとして選んだのとは違うはずです)
童話の王子様みたいに、美しいからとか、家事ができるからという理由で選んだわけでもない。
そもそも異性だから選んだというのですらない。
ただ相手の心を見て選んだ。
そういうところがすごくいいなぁって思うのです。
さて、前置きが長くなりましたが翻って「おとめとメテオ」の話。
イオは宇宙人で、ハコと「交配」するために宇宙からやってきました。
最初はそのものズバリ子づくりを目的としていたイオですが、ハコや周りの面々との交流によって、地球には「恋愛」というルールがあることを知り、地球流でハコと結ばれることを望むようになっていきます。
その過程で起こるすったもんだが予想されるところで一巻は終わっていますね。
少女マンガなので最終的には、二人の関係はやっぱり「恋愛」というテンプレートに落とし込まれていくことになるのでしょう。
けれどそこにあるのは常識まみれの恋愛ではなく、イオという異星人に異化された恋愛であり、イオは恋愛という枠を利用しつつも、本質的には地球のルールに縛られずにハコを選ぶ(ことになるはず)のです。
あー、やっぱりいいなぁ。
途中で地雷に化ける可能性もなくはないですが、一巻を読んだ段階では「いいなぁ」と強く思ったので、今後の展開にもすごく期待しています。
よければ一度お試しください。
なんでぇシンデレラコンプレックス拗らせてるだけじゃんって思われるかもしれませんが、自分は足のサイズだけで判定されるような選ばれ方はまっぴらごめんだと思うのです。
それでは。
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