第III章Bの「イエスの思想」の部分は、どこまでが文字通りイエスの思想の解説で、どこからがイエスに影響を受けた八木自身の人間観なのか不明瞭。
それはそれで示唆を得るところもあったし、説教集ならそれもいいだろうが、評伝としては不満足。
(田川建三がこの本について、時代背景の説明の部分と思想の部分が遊離していると指摘していたが、その批判は当たっていると思った)。
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