いつものごとく慎重に書いていきたいと思う。阪急沿線のことを不動産業界では高価格帯のように言う。一方、阪神沿線はそういう具合ではないと思っている。電鉄会社は土地の扱いに詳しい。詳しくなければ新しい都市開発ができない。阪神の場合、都市をつくるというイメージではなく、アクセスの向上という視点を重視して運営を行なってきたと考えている。対して、ブランドの構築を重視するのが阪急のスタイルであったと感じている。この2社が合併をしてH2Oリテイリングに発展した時代があった。電鉄インフラは国家の基本であるかどうかはわからないが、買収が極めて難しい地域がある。そして、日本の場合、それはほぼ不可能である。さらに野球界と密接に結びついてきた。そのような地域感情、感覚がある。関西では特にそうである。
対して、金融業界がある。金融といっても関西はなんといっても地銀である。あるいは信用金庫である。まだ三井住友は関西に少し近いが、大手の他行の根本的な地盤は関西ではない。それに尽きるが、大手が経営に入っていくことが比較的少ない。ナニワ金融道のような(みたいな)世界でやっていける。そんな地域も実在する。直接金融はlending, borrowing, 間接的な金融はエクイティを含めると仮定する。しかし言葉の上ではより俗な意味も実在する。この地域の複数含意というコンセプトを持つ単語の使い方は、他地域と違い、より感情に訴えかける。笑いにしてしまえる。このようなワードチョイスが他地域のものとはかなり違っており、入っていきづらい。
電鉄は、金融の棲み分けを決定的に区画する。東京でももちろん存在するが、この地域(関西)のそのような感覚は明晰な論理であり、非常に色彩が豊かに感じられる。そのような感想をもっている。