中南米リポート(ニューヨーク発)

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間もなく年が明ける中南米で最も注目が集まっているニュースは、現在、キューバで療養中のベネズエラのウーゴ•チャベス大統領の容体であろう。チャベス大統領の健康状態を予測することは誰にも出来ないが、中南米で現在、最も長く大統領の座に就いているチャベスが職に復帰できない可能性は高まっている。2013~19年までの次期大統領として再選されたばかりであるが、復帰できない場合は大統領選が同国で再度行われる。




<大統領選挙を再度実施する可能性大>
2013年1
10日の大統領就任式にチャベス大統領が就任できない、あるいは就任後4年以内に辞任した場合は、ベネズエラの憲法に基づき、30日以内に大統領選挙が再度行われる。

既にチャベス大統領は、仮に1月10日の大統領就任式に間に合わない場合は、ニコラス•マドゥーロ副大統領を支持するようキューバへ出発する前に国民に呼びかけている。もし、大統領選が現時点で行われれば、野党の苦戦は避けられない。2012年10月7日の大統領選挙以降、野党は分裂しており、統一候補を立てることに困難が伴うことが予想され、マドゥーロ副大統領が選挙戦で有利となる可能性が高い。2012年12月中旬に実施された地方選挙ではベネズエラの23州のうち、20州で与党のPSUVが勝利を収めており、チャベス派への支持率の高さが未だに垣間見ることができる。

とはいえ、今日、様々な社会的な問題に対してベネズエラ国民の不満は高まっており、野党も高い支持を得ることも予想できる。エンリケ•カプリレスは12月の地方選挙でミランダ州にて野党として再選を果たしており、仮に大統領選挙が行われた場合は同氏が野党から大統領候補として再度出馬することが見込まれる。 



地方選挙で高い支持を得たカプリレスが大統領候補になった場合、マドゥーロとの接戦が予想される。チャベス大統領が健康なうちにマドゥーロを後押しし、一般受けしない通貨切り下げの政策を打つ前に、政府は早期に選挙を行う可能性が高い。


<マドゥーロ政権発足の場合は、チャベス政策の継承>
仮にマドゥーロ副大統領が政権を取った場合には、若干、大勢に影響がない部分で穏健であっても、チャベス大統領の経済政策路線を継承するであろう。
可能性としては低いが、仮にカプリレスが大統領に当選した際は、政府内をはじめ至ところにいるチャベス派の反発を受け、改革を推し進めるのは困難なことが予想される。従って、チャベス派のマドゥーロが大統領に就任した方が、様々な問題に直面するベネズエラを僅かながらも改革していくには適任である。