メキシコにはトルタという食べ物が存在します。


やわらかいパンに肉とか野菜とかを挟んだシンプルな食べ物ですが、

意外とやみつきになります。カロリーは高そうですが・・・



※イメージ画像

メキシコ冒険ブログAy Caray!!


国民食になっていますので、

ここメキシコシティではそこらへんに

屋台お店が存在している状況です。


私もたまに食べたくなり、

近くの行きつけのトルタ屋に通ったりしていました。


その行きつけのトルタ屋での話。


そのトルタ屋は高校生くらいの娘

バイトっぽいおっさんの3人で経営しています。


とくに高校生の娘はとても人懐っこくて、

よく一人で来る私に気さくに話しかけてきます。


・・・体系は柔道の塚田まきですが・・・(以下マキ)

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まぁ以前にも一度書きましたが、

スープをただでくれたりとても親切にしてもらっていますね。


その日もまったりとサービスでもらった

ちょっと塩分濃いめのスープをすすっておりました。

このチープ感がとても絶妙です。


そこにお客・・・いや、むしろ刺客登場。

父、母、大学生くらいの娘の3人なのですが、

どう見ても小金持ちというかプチ貴族というか・・・

そんなオーラが漂っておりました。


特にのほうが高級貴族感漂っていて、

少し嫌な感じです。


その娘はスープを飲むや否やぺっと吐き出し、

店内に響き渡るような声で


「まっずーーーーーーーい」


と言い放ちました。まじかよこいつ。


すぐさま店のお母さん(以下マキ母、普通体系)が

飛んできて、「お客様、何かありましたか」ときいていた。


「このスープしょっぱすぎんのよ!バカじゃないの?」


「いますぐコレゴミ箱に捨てて頂戴!!」


こいつ・・・それを楽しみにきている私の横でよくもまあ・・・


「申し訳ございません、

こちら食べ物ですので捨てることができません」


常識的に考えれば残飯は捨てられるものですが、

ここで私は考えました。

もしかしたらマキ母は彼らと戦う気なのか・・・と。


しかし一応スープは引き取り、その場をなだめる。

正直このとき何かが始まるのではないかと

どきどきがとまらなかったです。


そして間もなく第二波が訪れます。

それはトルタが運ばれてきたときにおこります。


「何コレ?ありえない!!!」


またもやマキ母がかけつけます。

今度は何なのでしょうか?


「これトマトが入ってないじゃないの!?」


すいません、入れ忘れたかもしれません

といいトルタを取り替えようとするマキ母。

てか貴族娘半分以上食べてるじゃねぇか。


「そもそもあんたらの態度がなってないのよ」


「だからこんなしょぼい店で誰も人もいないんでしょうね」


「早く店ひっこめろよ」


クレーマーのようにたたみかける貴族娘。

モンスターカスタマーという言葉があるなら、

まさにこのことでしょう。

略したらモンカスでしょうか?


そしてそれを申し訳なさそうに聞いていた

マキ母でしたが・・・


ついにキレた


「お口に合わないなら帰っていただいて結構です」


「今すぐ出て行ってください」


反発的なマキ母の態度に言葉をなくす貴族ファミリー。


ちなみにこのときほかの客はでした。


「こんな店2度とこないよ、金も払うもんかよ」


店を出ようとする貴族ファミリー


すると奥でテレビを見ていたはずのマキが・・・


キレた


「このあほんだらどもがあああああああああ」


「この店は好きで来ている常連さんもたくさんいるんだよ」


「とっとと帰らんかああああ」


・・・ちょ、言いすぎでは。


「そこのハポネス(日本人)だってよく来てくれんだよ!!」



私を巻き込まないでください



「カエレ!カエレ!カエレ!・・・・」


一人カエレコールが始まりました。もうノリノリです。

もうこの惨劇を誰にもとめることはできないでしょう。


「おめーにやるトルタはねぇ!!」

もうそんな勢いでした。


そして貴族ファミリーは金も払わずに

捨て台詞をはいて店をでていきました。


最後に不快な思いをさせてすいませんと、

母娘にめちゃくちゃ謝られましたが、

いいものを見せてもらいましたと言って

チップを多めに払い出て行きました。



まぁ日本で同じことが起こったら、

いろいろと問題になりそうですが・・・



メキシコのトルタ屋は事件が多そうです。