ルーミア「月が綺麗だねー」

こんなに月が綺麗ならば、それを見ない手はありません。
妖怪と一緒にいるならもはや見ない理由などひとつとして。
なので良き月夜に浮き足立つルーミアと夜のお散歩を。

カリンカ「これは満月か?」
ルーミア「まだだけど、結構まんまるにみえるねー」
カリンカ「へー、わかるんだね」
ルーミア「曲がりなりにも妖怪ですから! えへん!」
カリンカ「妖怪は月の満ち欠けに敏感なんだっけね」
ルーミア「新月のときは闇を解いてました」
カリンカ「今となっては普段から闇を解いた状態だけどね」
ルーミア「うー、りんかと一緒に生活してると妖怪だってこと忘れそう……」
カリンカ「以前は飛び方を忘れたっけ」
ルーミア「あのときは焦ったなぁ」
カリンカ「本当に、妖怪と人間の違いってどこにあるんだろうか」
ルーミア「飛べるかどうか?」
カリンカ「早苗さんも飛べるけど」
ルーミア「ひ、人を食べる!」
カリンカ「食べようと思えば食べられるよ」
ルーミア「……何が違うんだろう?」