ルーミア「……終わっちゃった……」

今にも泣いてしまいそうな、そんな表情でルーミアは呟く。
それは他愛の無く、そして誰もが思うであろう嘆きだった。

ルーミア「私のお休み、終わっちゃった……」

ひどくうなだれるルーミア。その気持ちは良くわかる。
特に何をするでも無く一日は終わってしまうものなのです。
休みの日なら、まさに一日ゴロゴロするだけで終わってしまったり。
そうして一日が終わってしまうと、後になて悲しくなったり。
滅びの美しさといいますか、深い喪失感という美しさがそこにはあるのです。
そんなわけで、ルーミアの一日は無駄ではありません。何故なら

カリンカ「ルーミア、だけどその一日は無意味だったわけじゃない」
ルーミア「そ、そーなのかー?」
カリンカ「ルーミアの憂い顔が見れたのだからっ!」
ルーミア「……」
カリンカ「そんな冷たい眼をしないでよ」
ルーミア「だって、何か、はぁ……」
カリンカ「溜息までつくことはないかと……」

中々理解は得がたい趣味ですね、うん。