悪夢で眼を覚ました。
早鐘を打つ心臓のせいか妙な息苦しさと焦燥感を得ながら確認した時計。
五時四十分ほどを示していた。夢だと確信しようやっと安息を覚えると

ルーミア「りんか! ……どうしたの?」

心配そうな顔でルーミアが私の顔を覗き込む。
ルーミアの優しさに暖かさを感じながら、私は事情の説明を始めるのだった。

それは自宅での話だったように思えた。部屋の片隅でテレビが光っていた。
画面には見慣れた、しかし見たことのないものが映っている。
その正体は、アーシャのアトリエのオープニングムービーだ。
そのはずなのに、見たことのないシーンが流れている。
だがこれは夢だ、自らの夢の中ではその設定を自分は熟知している。
だから私は理解した。これはテレビアニメ版のものであると。
そして以前買ったテレビアニメ、アーシャのアトリエのBDを探すが、
全身から冷や汗が噴出す。 「あれ、どこやったっけ」
ルーミアがこの前の掃除で色々と捨てちゃったよねと云う。
まさかそんなものを捨てるとは思えないが仮にそれが事実だとしたら……。

↑ここで眼が覚めたのです。ルーミア曰く酷くうなされていたそうな。
そして唐突にがばっと起き上がったとのこと。
実際はTVAアーシャのアトリエなんてないのでBDもなくて当然ですね。
ルーミアが私を落ち着かせるためにホットミルクを淹れてくれたので
それを啜りながら次第に平常を取り戻していくのでした。
今回はあまりルーミア関係ないかも。