みなさんは、大陸横断たまちゃん転がしをご存知でしょうか。
ルーミアが丁度良い形で床の上に寝そべってマンガを読んでいたものですから、
私は知らず知らずの内に彼女にそっと近付いてとうとう抑えが効かなくなりました。
彼女の小さく白い肩と華奢なわき腹のあたちに私の両手を添え

カリンカ「てい」
ルーミア「ひゃあ」

そのときの私の様子はフライ返しでした。おそらくはステンレス製の。
ルーミアは何の準備もしていなかったことが祟りあっけなく返され、
それをみた私は調子に乗ってしまったのでしょう。
ふと気が付いたときには彼女が転がっているのですから、
そのときの私の表情ときたらそれはもう鳩が豆食ってポーといいますか、
どうにもその光景があまりにも現実離れして見えたのです。
それは紛れもない現実なのですが、私は何故かそうとは思いませんでした。
転がされて楽しそうにしているひとなど、存在するとは思えないからです。
ルーミアはごろごろと転がされていたにも関らず楽しそうで、
半ば無意識のうちではありますがもっと笑顔が見たいという心がはたらき
ルーミアの速度を上げたのです。そしたら聞こえてきたのは

ルーミア「…りんかぁ、頭がぐわんぐわんする…」
カリンカ「ごめん、やりすぎた」