ドサッと、ボクはソファに倒れこんだ。
何だかよく分からない危機感のようなものに追われ、疲れていたのだ。
このまま沈み込んでゆくように目を瞑ると、急速に意識は引きずり込まれた。
感覚神経が休息に入ろうとした瞬間だった。「重さ」を感じたのだ。
突然の違和感に意識を掬い上げられると、ボクは目を見開いた。
目の前には、ルーミアがいた。ボクの上に跨る様な形で、だ。

カリンカ「…る、ルーミア?」
ルーミア「ごめんなさい、起こしちゃったね」
カリンカ「いや、大丈夫だよ。気にしないで」
ルーミア「…寝ようとしてたんでしょ?」
カリンカ「今ので目が覚めたよ。で、何で跨ってるの?」
ルーミア「えへへ、りんかにちゅ~♪ってしようと思って///」

だから、ボクの方からちゅってすると、ルーミアはしがみつく様に抱きついてきた。
ソファの上で横になってキスをする男女、というと誤解を招くかも知れないが
事情を知らない人にはそう見えることだろう。