カリンカ「オィ! ソレ反則じゃねェの?!」

何処へ行った?真っ暗で何も見えない。
上、下、左、右。そして目的地と現在地。
何も見えない。何故なら、一面の闇だから。
ただ1つだけ解ること。

ルーミアを見つけなくてはいけない。

静かな暗黒の中。探し続ける。
どんなに僅かでも、ルーミアの手がかりを逃せない。
例えば、吐息。例えば、心音。例えば、気配。
何処だ、何処にいる。きっと、近くにいる。
ふと、思った。ルーミアはオレを呼んでいる。

カリンカ「―――はは。 なんだ、簡単なことじゃないか」

ルーミアはきっと。
ほらね、ここにいた。

ルーミア「―――見つかっちゃったね」

暗闇が終わり、ルーミアは微笑む。
2人のもっとも近い場所。押入れの、布団の中で。
さて、次はオレが隠れる番か。