ぐきゅるるるる。
聞いているだけで腹の空きそうな、その音。
幸い、今はからあげを持っている。
目の前の腹を空かせた少女にからあげを差し出し、問う。

かりんか「これ、食べる?」

俺なりの笑顔。怖いかもしれないけど。
少女は少し戸惑い、すんすんと匂いを嗅ぐと

ばくんっ!

一気に食べた。もぐもぐと咀嚼し、満面の笑み。
それを見て、俺はその少女の頭を撫でる。
少女は最初は不思議そうにしていたが、次第にこのことの意味が解ってきたのか
嬉しそうに頭を撫でられている。

暫くし、少女が口を開いた。

ルーミア「あなたは、食べてもいい人類?」