屍鬼、分かりやすく言えば吸血鬼。血を吸った人間に命令聞かせたりできる。

仰向けで寝てたんだ。深夜。てか、まどろんでたっての。
かぷっ。首筋に刺激。俺の上に気配と微かな重さ。
目を開けるとそこには、うん。やっぱりルーミアか。
顔は見えなくとも視界の端に映るふわりとした金髪で分かる。
あと、何か知らんが抱きしめたくなるこの感じはルーミアのものだ。

何か吸われてる感覚が。いや、何か吸われてる。
血だ。血を吸われてる。
あぁ、俺の首にルーミアが…。そして俺の横に置かれたルーミアの小さな手が、
などと考えているうちに吸血タイムは終了。名残惜しい。
したら、ルーミアが俺に命令しようとしていた。

ルーミア「もっと、私のことなでなでしたり、すりすりしたりしなさい!」

これまた可愛い命令ですこと。ここまで可愛いと、ちょっと意地悪したくなってくるよね。
翌日から、なでなでもすりすりもしなかったんだ。
そしたらルーミアが泣いてしまって。

ルーミア「なでなでしてよぉ…。すりすりしてよぉ…」

意地悪したことを謝ってルーミアに償い中。
ルーミアにご奉仕させて頂いております。
んぅ?なでなですりすりしてるよ。今まで意地悪した分とその償い分と今日の分と。
たまにルーミアの首をかぷっとした時の反応がとても愛らしいですね。