2液酸化の勉強中W還元のはなしが気になって復習しました、酸化より先に勉強しろってツッコミがありそうですね、おさらいなんでご勘弁ください

還元 → 還元剤
軟化 → アルカリ
膨潤 → 還元剤&アルカリ

還元剤
チオグリコール酸、システィン酸
システアミン、スピエラなど

SS結合(ジスルフィド結合)内部のコルテックスの違い
S1=親水性部分
(主にマトリックスを繋ぐ親水領域SS結合)ここに作用するのがチオグリコール酸、システィン酸
①濡れている状態でまっすぐで乾くとクセの出るタイプ、水に馴染み油をはじく
S2=疎水性部分(主にミクロフィブリルを固定している疎水領域SS結合)こちらに作用するのがシステアミン、チオグリセリン、スピエラ
②濡れていても乾いていてもクセの出る状態を疎水性、水をはじいて油と馴染みやすい
S3はマトリックスの内部またはミクロフィブリル内部のS-S結合、これが壊れると髪ではなくなるって教わったような…

このSS結合を切る事が還元です
そしてコルテックスの違うSS結合をチオグリコール酸とシステアミンなど2種類で切る事をW還元、更にシスティン酸など3種類で作用させるとトリプル還元となります。
結合には他にも水素結合、イオン結合、ペプチド結合があります。

ダブル還元のパターン調べたら細かく記載ありました、引用ですm(_ _)m


・酸性チオグリコール酸(S1)→アルカリシステアミン(S2)

・中性システアミン(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・中性システアミン(S2)→アルカリシステイン(S1)

・スピエラ(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・スピエラ(S2)→アルカリシステイン(S1)


トリプル還元のパターン

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリシステイン(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリシステアミン(S2)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→→アルカリシステイン(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→アルカリシステアミン(S2)



中性システアミンや、酸性チオかケミカル師匠(勝手に名前つけてる)参考になります

今までの中性システアミンにアルカリチオに中間水洗、ケラチン、CMCで保湿クリープ、酸リンスにブロム7分2回じゃ甘っちょろいな、更に勉強しなくては…

軟化
アルカリでキューティクルを開いて薬剤の浸透をよくします。
アルカリ性に傾くと髪が軟化します、アルカリ過ぎると過軟化で髪が溶けます。アルカリによってイオン結合も切れます。

膨潤
水で濡れても髪は膨潤します、還元剤でアルカリ性に傾くと更に水の2倍位に膨潤します、過膨潤すると髪組織が壊れ修復不可能になります。毛先のチリチリとかです。

重要なのは毛髪1本の中もコルテックスの違いがあること、生えてる箇所(フェイスラインとネープとか)や根本と毛先、ダメージなどでコンディションが一緒ではないと言うことで、これをどう均一に作用させるかと言うことです。

前処理剤の人もいれば還元剤の塗布料の人もいます。結果オーライなので痛まずキレイにかかればどちらも正解でしょう。