皆さんは、幼児にはもともと“数量感覚”が備わっていることをご存じでしょうか![]()
私は長年フェルトボールを使って幼児の算数教育をしてきましたが、 こちらが教えなくても「え、もう分かってる?」と思う瞬間に何度も出会ってきました。
幼児の“数量感覚”は本物だった![]()
たとえば、2〜3歳児30人のクラスで、100個ほどのフェルトボールを置いたときのこと。 ある子がすぐに7〜8個を手に取りました。
そこで私が 「みんなで分けっこするには、ひとり何個くらいかなぁ?」 と聞くと、
別の子が 「3個くらい
」 と答えました。
すると最初にたくさん取った子が、3個だけ残してあとは返したのです。
私はその姿に感動しました。![]()
「こんなに小さいのに、同じ数ずつ分ける感覚があるんだ」と。
お買い物ごっこでも“数の力”が見える
フェルトボールをお金に見立てたお買い物ごっこでも、 2〜3歳の子が、
値段3個のお買い物をしたいときには すでに3個のフェルトボールを
手にしているのです。
これは、値段の丸シールとフェルトボールを 1対1対応させている証拠です![]()
幼児には“算数性”が内在しているのでは![]()
こうした経験から、 「幼児にはもともと算数の芽があるのでは?」 と
思うようになりました。
そんなときに出会ったのが、 ゲルマンが提唱した 計数の5原則
(幼児が数を数えるときに必要な力)の実験です![]()
実験によると、何も教えなくても、3~4歳児で約90%、5歳児で100%
できるようです。(特に下に示す①は2歳児でも80%ができるそうです。)
それでは、その5原則を詳しく見ていきましょうね。
計数の5原則(幼児が数えるときに必要な力)![]()
①一対一対応
もの1つにつき、数の言葉(いち・に・さん…)を1回だけ言うこと。
同じものを2回数えたり、飛ばしたりしない力。
②安定した順序
数の言葉をいつも同じ順番で言えること。 「いち→に→さん→し…」が
毎回バラバラにならない力。
いかがですか?前述の子どもたちは、すでにこの5つの力を自然に使って
いたのです。
数は“教える”ものではなく“気づく”もの![]()
私たち親はつい、 「数え方を教えなきゃ」 「計算を練習させなきゃ」
と思いがちです。
でも実は、 子どもはすでに持っている力に気づけばいいだけ なのかもしれません。
その“気づき”を引き出すのが、遊びです。
🐟🍣 魚つり → フェルトボール → おすしやさん
この流れが、数の力をぐんぐん伸ばす
私が考えたのは、次の3ステップです。
- 魚つりでポイントを集める(計数の5原則)
- ポイントをフェルトボールに変える(数の保存)
- フェルトボールでおすしカードを買う(数の意味づけ)
先日、この遊びを2〜8歳の子ども16人に体験してもらいました。
親御さんの声
- 「数と量の一致をこのようにすればいいんだと分かりました」
- 「2歳なのに数が数えられて驚きました」
- 「お買い物システムが2回目でスムーズにできてびっくり」
みなさん、計数の5原則を知らなくても、 お子さんの“数の力”を
目の当たりにして喜んでいました![]()
いかがですか?
さかなやおすしなどは、お子さんに絵を描いてもらっても楽しそう。
フェルトボールは100均のもので構いません。
みなさんも是非お子さんにもともと備わった数の力を
遊びを通して引き出してあげてくださいね。![]()
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