みなさん、こんにちは!
先月、イタリアのフィレンツェであったサイエンス系の国際教育学会に参加してきました。
私のフェルトボール算数は、幼児期からできると聞いてみなさん興味津々でした。
っで、なんでこんなに初期の算数教育に関心が高いのかな?って思ったんですが、
要は彼らは移民教育メソッドを欲しがっていたんですね。
私の提案しているフェルトボール算数は、分かるよりも算数思考体験を
重視しているので、結構高度な算数を取り扱っています。
例えば、和差算やつるかめ算や分数の割り算や割合など、私立の中学入試レベルなんですね。
でも算数教育には、小さな成功体験が学習へのモチベーションへとつながるのです。
そこで、私はフェルトボールをそろばんみたいに並べさせてそれを使ったお買い物ごっこを
子どもたちにさせて盛り上がったのを思い出し、来年はそれを移民教育用にアレンジして持ってきます!と主催者と約束をしたのです。
さあ、大変!
たった1年でヨーロッパの子どもたちをその気にさせる算数メソッドを作らなければなりません!
そうだ!お買い物ごっこではなく、実際にそろばんで買い物をさせればいいんだ!
と思いつきました。
子どもをその気にさせるには所要時間は重要です。
私は、そろばんのおけいこ30分+買い物30分で、全部で1時間という制限を自分に設けました。
そして私の住んでいる街は「門司港レトロ」(福岡県北九州市)と言ってちょっとした観光地です。周りにはおいしい食べ物屋さんや鉄道記念館などもあります。
そうだ、場所は門司港にしよう!
体験のあと、観光を楽しんでもらえれば全体的に良い印象のまま一日が終わる!
(印象は大事)のではないか?
ということで実践タイムテーブルが決まりました!
①朝9:00 門司港駅に集合
②朝9:10 ボールをそろばんになれる
③朝9:25 ボールそろばんで1から10を足してみる
④朝9:30 お買い物カードでおけいこ
⑤朝9:50 駅前のファミマで買い物実践
⑥朝10:00 写真撮影後解散
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実践報告その1
時 平成31年4月24日
お客様 算数がきらいな小学2年生男子母子
うー、4月の小2と言えば、まだ繰り上がりや繰り下がり計算もあいまいなままで
おまけに算数が嫌いとなるとちょっと手ごわいかも
① 時間通りに門司港駅に来てくれた!⇒ ①はクリア
② ボールを選んで並べることができた。(写真なし)
ボールそろばんでいろいろな数を表すことができた。
親子で問題を出し合っていた。⇒②はクリア
③ 1から10を足すことに少し苦戦。でも持ってきてもらった
マイ定規を使うことでなんとかできた。⇒③はクリア
④ 好きな買い物カードを3つ選んでそろばん練習
398円のピザや285円のからあげくんなど値段を考えずに
好きなものを選び、チャレンジャーぶりを発揮!⇒④もクリア
(120円とかの無難なものを選ぶ子も多い。)
⑤駅前のファミマでありえないものを買う
男児が買った商品
・ハイチュウ
・うまかっちゃん(九州限定インスタントラーメン)
・サーモン寿司
・チョコボール
・ぷっちょ
⑤ ⇒母が定規を差し出しながらゆっくりボールを動かして見事にクリア
⑥ 記念撮影
感想を聞くと、「ボールを動かすのが楽しかった!」でした
動画でもどうぞ
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後日談
この男児は当日帰ってからママに言いました。
「今日は楽しかった。またボールそろばんしたい!!」と。
なぜ?とママが問うと、
「ぼくが何回も練習してうまくなったら、小さい子に教えてあげたいから。」
と言ったそうです
ちょうど4日後に遠足があり、300円分のおやつを買いに行くというので、私は
ボールそろばんセットを貸しました。
そしてママからこんな写真とともにコメントが送られてきました。
「おやつ300円分のお買い物 大成功でした
2回目なので スムーズに手も動いて あっという間でした」
一人目大成功