おはようございます。

床一面の大きなカバンとたくさんの問題集を広げる
制服集団を見て私は何で?と思いました
(普通さぁ、現役と浪人って分けるんじゃないの?)
しっかり会場が違うと思っていたのに、
大学入試センターも酷なことをします。
私はある進学校の現役集団のなかに入れられてしまいました。
となると一浪すると母校の1学年下の集団に入れられる
ということか?
まあ、浪人は試験会場から精神性を試されるんだなぁ。
私は他の受験生からの冷たい視線を覚悟はしていましたが、
意外にも露骨にこちらを見る人はいませんでした。
そりゃあそうです。
彼らにとっては勝負をかけた真剣な日、
他人の事なんかに関心があるわけないのです。(ふっ、良かった。)
一度だけ2度見の連鎖が起こったことがあります。
昼食を終えて女子トイレの列に加わった時です。
先に並んでいた女子が私が列に加わった時、
一瞬おどろいたように私を見ました。
そしてまた彼女はまた確認の意味で私を見たのです。
すると並んでいた他の人にも連鎖が起こります。
こんなことは想定内だったので、私は彼女らから目をそらす
ことなく優しく(試験、難しいよね。でも頑張ろうねぇ。)
という視線を送りました。
もうこうなれば現役も浪人もおばさんもありません。
いっしょに困難に立ち向かう仲間なのです。
(まあ、向こうは一かけらも思ってはいないでしょうが・・・)
昼食の時間は、他の受験生をいろいろ観察しました。
お弁当も様々で、朝早くから親が張り切って作ったであろう
豪勢な愛情いっぱいの弁当もあります。
親の応援する思いがこれでもかってこもっています。
でもご用心、豪勢な弁当は、その後の試験で必ず眠たくなります。
なんか弁当に託した親の気持ちも分かるし、
残さず食べたがために眠たくなる受験生の気持ちも分かるし、
過酷な試験会場にも親子間の愛情の行き違いを
垣間見ることができました。
なかには、仕事師だと思える女子高生もいました。
大抵の子は仲間と昼食をとるのですが、彼女は一人、
具がつまったおにぎりを片手に問題集をひろげ勉強しています。
きっとおにぎりの具の内容も大きさも計算されつくしていて親に
作ってもらったのでしょう。
朝コンビニで買って来た受験生もいます。
(普段と変わらない方がよいと思ったのでしょう。)
1日目の文系科目終了しました。
そして2日目の数学Ⅰのときに事件は起きました。
数学Ⅰは、とにかく難しかったです。
私は20代の頃、塾講師として高校数学を教えていた経験が
あるので、唯一高得点が望める科目でした。
が、しかーし
図形の難しさは半端ありません。
図形問題とは三角比(よくいうサイン・コサイン・・)
の問題です。あれは難しいというより図形的なひらめきに近く、
ひらめかなければ全く先に進めないのです。
時間がどんどん経って焦ります。
ゲー、こんなとこでのろのろしてるなんて・・・・
よく人は感情を無視して計画を立てるものですが、
人には感情が付き物です。
試験本番で最初の問題につまづけば、
感情で焦って普段できる問題が出来なくなるのです。
すると負の連鎖に陥ります。
しかし感情が支配することまで考慮にいれないので、
受験勉強の時に解けたから本番でも解けるものと
思い込みます。
数Ⅰが終了した時の教室の雰囲気は、
なんともいえないどんよりした重たいものになりました。
誰も試験の感想を言いません。
他の試験では難しかったとか楽しょーとかすぐに口にするのに。
そして受験生は、その感想を聞いては自分のできと比較して
落ち着くことができるのです。
<つづく>

床一面の大きなカバンとたくさんの問題集を広げる
制服集団を見て私は何で?と思いました
(普通さぁ、現役と浪人って分けるんじゃないの?)
しっかり会場が違うと思っていたのに、
大学入試センターも酷なことをします。
私はある進学校の現役集団のなかに入れられてしまいました。
となると一浪すると母校の1学年下の集団に入れられる
ということか?
まあ、浪人は試験会場から精神性を試されるんだなぁ。
私は他の受験生からの冷たい視線を覚悟はしていましたが、
意外にも露骨にこちらを見る人はいませんでした。
そりゃあそうです。
彼らにとっては勝負をかけた真剣な日、
他人の事なんかに関心があるわけないのです。(ふっ、良かった。)
一度だけ2度見の連鎖が起こったことがあります。
昼食を終えて女子トイレの列に加わった時です。
先に並んでいた女子が私が列に加わった時、
一瞬おどろいたように私を見ました。
そしてまた彼女はまた確認の意味で私を見たのです。
すると並んでいた他の人にも連鎖が起こります。
こんなことは想定内だったので、私は彼女らから目をそらす
ことなく優しく(試験、難しいよね。でも頑張ろうねぇ。)
という視線を送りました。
もうこうなれば現役も浪人もおばさんもありません。
いっしょに困難に立ち向かう仲間なのです。
(まあ、向こうは一かけらも思ってはいないでしょうが・・・)
昼食の時間は、他の受験生をいろいろ観察しました。
お弁当も様々で、朝早くから親が張り切って作ったであろう
豪勢な愛情いっぱいの弁当もあります。
親の応援する思いがこれでもかってこもっています。
でもご用心、豪勢な弁当は、その後の試験で必ず眠たくなります。
なんか弁当に託した親の気持ちも分かるし、
残さず食べたがために眠たくなる受験生の気持ちも分かるし、
過酷な試験会場にも親子間の愛情の行き違いを
垣間見ることができました。
なかには、仕事師だと思える女子高生もいました。
大抵の子は仲間と昼食をとるのですが、彼女は一人、
具がつまったおにぎりを片手に問題集をひろげ勉強しています。
きっとおにぎりの具の内容も大きさも計算されつくしていて親に
作ってもらったのでしょう。
朝コンビニで買って来た受験生もいます。
(普段と変わらない方がよいと思ったのでしょう。)
1日目の文系科目終了しました。
そして2日目の数学Ⅰのときに事件は起きました。
数学Ⅰは、とにかく難しかったです。
私は20代の頃、塾講師として高校数学を教えていた経験が
あるので、唯一高得点が望める科目でした。
が、しかーし
図形の難しさは半端ありません。
図形問題とは三角比(よくいうサイン・コサイン・・)
の問題です。あれは難しいというより図形的なひらめきに近く、
ひらめかなければ全く先に進めないのです。
時間がどんどん経って焦ります。
ゲー、こんなとこでのろのろしてるなんて・・・・
よく人は感情を無視して計画を立てるものですが、
人には感情が付き物です。
試験本番で最初の問題につまづけば、
感情で焦って普段できる問題が出来なくなるのです。
すると負の連鎖に陥ります。
しかし感情が支配することまで考慮にいれないので、
受験勉強の時に解けたから本番でも解けるものと
思い込みます。
数Ⅰが終了した時の教室の雰囲気は、
なんともいえないどんよりした重たいものになりました。
誰も試験の感想を言いません。
他の試験では難しかったとか楽しょーとかすぐに口にするのに。
そして受験生は、その感想を聞いては自分のできと比較して
落ち着くことができるのです。
<つづく>