一昨日(5/9)、東京都写真美術館で「101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた」を観賞してきました。
戦場カメラマンとして、余りにも有名なキャパ。
彼のデビュー作である「演説するトロツキー」から遺作となったインドシナ紛争迄、ライフタイムベストともいえる作品群でした。
近年キャパの名声を決定付ける事になった「崩れ落ちる兵士」について、ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏の論考が物議を醸しています。
この状況を加味してか、当該作品の解説には、「…撮影状況には諸説あり、真実は解明されていないが…」となっていました。数年前ならば、スペイン内線で銃撃されて死亡した共和国軍兵士、と記述されていた筈です。
その他にも、名作多数で見応えがありました。特にキャパの手によるオリジナルプリントは、ファン感涙間違い無しの貴重品です。
「Chartres,France 1944」という作品群の中の一枚に、頭髪を剃られた女性が赤ちゃんを抱いて、群衆の中を歩いている作品があります。
何故女性は女の命とも云える髪を剃髪されたのでしょう。それは彼女がフランス人でありながら、ナチス協力者であり、関係を持ったからです。
抱いているのは、女性とナチス将校との間に生まれた子供です。
女性を取り巻く群衆の侮蔑、嘲笑、悪意、好奇を含んだ視線が、何とも言えない感情を惹起します。人間のネガティブな心性が全てこの一枚に凝縮されているかの様です。ある意味戦争その物よりも恐ろしい気がします。私にとって、キャパ作品のベストはこれです。
又、キャパが死亡した時に携えていた「Nikon S」の実物展示もありました。
本展は本日(5/11)迄。興味のある方は、是非とも恵比寿の東京都写真美術館にお出掛け下さい。
戦場カメラマンとして、余りにも有名なキャパ。
彼のデビュー作である「演説するトロツキー」から遺作となったインドシナ紛争迄、ライフタイムベストともいえる作品群でした。
近年キャパの名声を決定付ける事になった「崩れ落ちる兵士」について、ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏の論考が物議を醸しています。
この状況を加味してか、当該作品の解説には、「…撮影状況には諸説あり、真実は解明されていないが…」となっていました。数年前ならば、スペイン内線で銃撃されて死亡した共和国軍兵士、と記述されていた筈です。
その他にも、名作多数で見応えがありました。特にキャパの手によるオリジナルプリントは、ファン感涙間違い無しの貴重品です。
「Chartres,France 1944」という作品群の中の一枚に、頭髪を剃られた女性が赤ちゃんを抱いて、群衆の中を歩いている作品があります。
何故女性は女の命とも云える髪を剃髪されたのでしょう。それは彼女がフランス人でありながら、ナチス協力者であり、関係を持ったからです。
抱いているのは、女性とナチス将校との間に生まれた子供です。
女性を取り巻く群衆の侮蔑、嘲笑、悪意、好奇を含んだ視線が、何とも言えない感情を惹起します。人間のネガティブな心性が全てこの一枚に凝縮されているかの様です。ある意味戦争その物よりも恐ろしい気がします。私にとって、キャパ作品のベストはこれです。
又、キャパが死亡した時に携えていた「Nikon S」の実物展示もありました。
本展は本日(5/11)迄。興味のある方は、是非とも恵比寿の東京都写真美術館にお出掛け下さい。

