神保町の小宮山書店で「生誕110年 古書市の棚の木村伊兵衛 ヴィンテージプリント展」を鑑賞。

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ライカの神、木村伊兵衛の非常に貴重なヴィンテージプリントを、まさか、よもや、古書店のフロアを会場として鑑賞する事になろうとは想像もしていませんでした。

木村が生きていた時代、プロの写真といえば即ち印刷原稿でした。プリントが美術品として売買、収集の対象になるとは考えられていなかった時代だといえます。

我が国で写真プリントそのものがコレクションとして売買されるようになるのが、ツァイトフォトサロンやフォトギャラリーインターナショナルが設立された1978年乃至1979年頃からと言われています。

更には木村自身、最晩年に自らの手でプリントを焼却処分してしまった為、プリント作品が極めて少ない状況にあるとの事です。

展示作品は、私が今まで写真集や雑誌等で見慣れたものが多かったです。実際に木村が焼いた作品を見て感慨を覚えました。

戦前の下町のスナップ、沖縄の芸者、戦後の闇市、秋田、伝説の写真誌「光画」に掲載された作品もあって、そのクオリティを堪能出来ました。

私が見たことのない作品も何点かありましたが、それらは全てヨーロッパで撮影された作品でした。

それらを見て、改めて木村の技量が当時の世界的レベルに於いてもトップクラスである事を確認しました。

作品全てに価格が付いていて、販売されていました。

最低価格は百万円也。中には2,500,000円の値が付いていたものもありました。

購入した図録を読むと、本展展示作品を入手した経緯が書かれていました。

神保町の古書市の棚から偶然発見し、入手した過程はかなりドラマチックです。

実際、神保町の古書店ではこの手の話が結構あるみたいです。

偶々購入した古書に、有名作家の書簡が挟まっていたという事もあるやに聞いています。

話が若干逸れますが、東条英機の孫の東條由布子女史が古書店に行った際、何か気になる所があって、そこに手を伸ばしてみたらGHQ発禁第一号となった「東条英機宣誓供述書」が出てきたという逸話もあります。

これに渡部昇一氏が解説を付して、新たに「大東亜戦争の真実 東条英機宣誓供述書」として発売されています。

こういったドラマがあるから神保町通いは止められない。