続いて同館で開催中の「所蔵作品展『近代日本の美術』」を鑑賞。

詳細はこちら ↓

http://www.momat.go.jp/Honkan/permanent20110517.html


本展は明治以降の本邦美術界の動向を主に時系列に日本画、西洋絵画、彫刻、写真等の美術分野を網羅的に展示していました。展示テーマを列挙すると、

Ⅰ-1 明治・大正期の美術 文展開設前後

Ⅰ-2 明治・大正期の美術 大正のヒューマニズム

Ⅱ-1 昭和戦前期の美術 都市の中の芸術家

Ⅱ-2 昭和戦前期の美術 日本画・洋画の成熟

Ⅲ 戦時と「戦後」の美術

Ⅳ 1950-60年代の美術

Ⅴ 現代美術-1970年代以降

これらの展示テーマの合間に特集として

・海老原喜之助

・株式会社ニコン寄贈 奈良原一高「王国」

・ヨハネス・イッテン

・石元泰博「桂」

がありました。

それにしても、よくぞここまでと言うぐらい錚々たる美の巨人たちを集めたものだと感心します。歴史教科書、美術教科書に名前がでている様なビッグネームばかり、、、流石は国立ですよ。

中でも私が注目したのが奈良原と石本の写真作品。今回はニコンが寄贈した奈良原の代表作「王国」の<マスタープリント>が見られるとあって大きな期待を持って鑑賞しました。

<マスタープリント>とは聞きなれない言葉ですが、これは作家自身がクオリティを極限まで追求し且つ保存性にも気を配った自身の手になるプリントという事だそうです。即ちこれらが後世のリファレンスになる訳です。

これまで何度も印刷物で見て来た作品ですが、改めて生で見て感激もひとしおでした。

石本は桂離宮を撮影した本作で彼に続く世代の写真家に決定的ともいえる影響力を与え、当時の社会に大きなインパクトを与えた写真作家です。私はこれまで石本作品を見て、駄作に出会った事がありません。これは大変な事ですよ。10割バッターという事ですから。本展作品も素晴らしいものでした。

出来たらもう一回見たい展覧会でした。