JCIIフォトサロンを後にして、隣のビルの日本カメラ博物館へ移動。
「コシナとフォクトレンダー展」を鑑賞。
コシナは光学レンズ、カメラメーカーとして、数々の製品開発を行ってきた会社です。私のイメージでは10年ぐらい前まではどちらかと言えば低価格の交換レンズを発売している所、或いはOEMで他社に製品供給をしている会社、という印象だったのですがフォクトレンダーブランドの仕様権を手にしてからは、本来持っていた高い技術を惜しみなく投入し、妥協のない最高性能で尚且つ趣味性の高いレンズやカメラを作っている感じがしています。
不確かな記憶ですが、ガラス材の溶融から最終製品まで一貫生産出来るのは世界でもコシナを含めて3社しかないはずです。凄いことですよ。日本の誇りですね。天下のカール・ツァイスが組みたがるのも分かりますよ。
一方のフォクトレンダーは世界最古の光学機器メーカーとして有名です。1756年の創業以来、数多の名作、ヒット商品を生んだブランドなのですが、戦後は日本メーカーの攻勢の前に昔日の勢いを無くしブランド自体が流転の憂き目に合う事となります。
最初はカール・ツァイス財団傘下に入り、ツァイスがカメラ生産から撤退した後はローライを運営していたフランケ&ハイデッケ傘下に、同社倒産後はプラスフォトがブランドを取得。
この会社は純粋に販売のみを行う会社だったので他社から製品供給を受けてフォクトレンダーブランド名で販売する、という形をとっていました。以前私が何かの本で読んだ記憶では、この時期ヨーロッパでは韓国製のフォクトレンダー等もあったそうです。もう無茶苦茶ですね。
その後も紆余曲折が有りつつ現在に至る、といったところでしょうか。
本展は両者の創業以来の歩みが一望できる様に時系列でカメラを展示していました。特にフォクトレンダーの展示は圧巻でした。中古カメラ屋でもお目にかかれない貴重なカメラを見る事が出来たのは大きな収穫です。