本日、品川区立品川歴史館で企画展「江戸の旅へようこそ 今井金吾コレクションの世界」を見学。
今井氏は元日経新聞の記者で個人的に江戸時代の街道や旅の事情を研究する在野の研究者として其の世界では知られた人物だそうです。生前の著書も多数有り、我々の知らないところで氏の研究成果を見ているかも知れないですね。
展示の趣旨をフライヤーから引用して紹介します。
・・・引用開始・・・
お江戸神田八丁堀の住人弥次さんと喜多さんの2人組が東海道を旅したのは亨和2(1802)年から文化6(1809)年にかけての頃であった。十返舎一九が弥次・喜多を主人公に書いた「東海道中膝栗毛」は、まさにベストセラーとなった。
19世紀のはじめ、享和・文化・文政の時代(1801~30)は、庶民が旅にあこがれ、実際に旅を実感するようになったことがベストセラーを生んだ要因であった。
江戸の旅の流行にともなって、旅の案内書である道中記・往来物や、一つの地域を案内する名所図会や地図が世にあらわれた。
旅の案内書が案外に後世に伝えられていないのは、一種の消耗書であったからであるが、それらを熱心に集めて研究の便に供していた人が今井金吾氏である。
今井氏の所蔵本は世に知られているが、この度、ご遺族のご好意により、品川区立品川歴史館にご寄贈いただくことになった。現在300点をはるかに超える“江戸の旅の本”の整理が進んでいるが、そこには、今井氏の旅と街道研究の原点がある。そこで整理途中であるが、主な道中記・細見記・名所図会・宿帳・往来物・絵画・地図を展観して「今井金吾コレクション」の全容を公開することにした。
また、企画展では今井氏の著作物と原稿も展示し、ありし日の氏を偲ぶことにしたい。
・・・引用終了・・・
在野の、一個人の研究者の収集とは思えない、質量共に圧巻の内容でした。特に展示の中心をなしていた江戸時代の古書、古図、古資料の類は氏が、収集、整理、研究しなければ日の目を見ない可能性があったと思われます。今後の更なる研究成果に期待するところ大です。

