本日、銀座ニコンサロンで「石川武志写真展 ガンガー巡礼」を鑑賞。
ガンガーとは母なるガンジス川という様な意味らしいのですが、ガンジス川に集う巡礼者、瞑想に耽る修行者、性同一性障害と思しき人達、両足と手の指を切断され物乞いを生業とする下層カーストの男、その他一言では表現不可能なインドの多様性を、モノクロームの画面に写し込んだ力強い作品でした。
インドの最下層カーストの子供は幼いうちに両手両足を切断される、という事を本で読んだ記憶があります。
物乞いを生業とするしか生きる術がない最下層カーストの母親が、将来我が子が物乞いをする時に人々から哀れみを誘い、施しを受けやすくする為に敢えて非情の措置をとるのだそうです。
何とも重苦しい気分にさせられる話ですが、近年伝統的なカースト職業制度の枠に収まらない職種が現れています。IT技術者やキャビン・アテンダント等がそれに当たるらしいのですが、其の様な職種には出身カーストに関係無く就く事が出来るので、今後陋習が多少なりとも改まっていくかも知れません。
話が逸れました。本展は3月29日まで開催しています。
その後、JCIIフォトサロンへ移動し「ときを刻んだ写真 保存が望まれるフィルム」を鑑賞。
展示作品は木村伊兵衛、濱谷浩ら巨匠の歴史的名作が多く見応えがありましたが、本展のサブタイトルにあるように時間の経過とともに劣化するフィルムの保存に関しての展示が衝撃的でした。
ヒビ割れを起こしたもの、保管容器に付着してしまったもの、乾燥させ過ぎて丸まってしまったもの、暗澹たる思いがしました。
高温多湿の我が国は元々がフィルム保存には不利な条件下にあるのですが、一旦劣化し始めたら修復は事実上不可能に近いものがあります。
にもかかわらず、我が国は国家として貴重なフィルム保存には殆ど眼を向ける事が無く、近年になってようやく文化庁が調査に動き出す有様で、誠にお寒い状況である現実が強調されていました。
写真家が鬼籍に入ってしまった後は遺族がフィルムを保管するケースが多いのですが、その遺族の方々が写真やフィルムの保管について知識を有しているとは限らず、寧ろ無知である場合の方が圧倒的に多い状況で、フィルムにカビが生えてしまったりヴィネガーシンドロームが発生したり、という様な悲しい結果になっているようです。
それでも、何とか保管してあるのならば手の打ちようも或いは有るのかも知れませんが、写真の価値が分からずに廃棄処分の憂き目に遭っているケースまで有るとの事なのです。最早一刻の猶予も無いと思います。
何年も前に撮影したフィルム、最近見てないけどどうなっているか心配になってきました。
自転車で銀座から一番町へ移動、
途中で日比谷公園で一息↓
JCII正面↓
おまけ
秋葉原石丸ソフト、本日閉店




