本日、

読売ぶっくれっと 50

日露戦争史跡を歩く

読売新聞社

読了。

数年前に購入し、一度よんでいた本ですが

NHK「坂の上の雲 第二部」

放送を機に再読。70ページ弱の本なので

1時間ほどで読める分量。

内容は日露戦争に関わった人物事項に

関連した史跡を地図、写真を駆使し

解説。一項目2~4

ページとコンパクトに纏まっているので

読みやすかったです。

横須賀市、記念艦みかさ

江田島市、旧海軍兵学校

竹田市、広瀬神社

松山市、ロシア人墓地

渋谷区、東郷神社

港区、旧乃木希典邸

等が紹介されています。私が最も印象深いのが

福井県若狭市、佐久間艇長生家の項目です。

1910年4月15日、瀬戸内海を訓練中の潜水艇が

沈没し、「謹ンデ 陛下ニ白ス」の

遺書を遺した艇長佐久間勉大尉と乗組員の悲劇は

当時の国民の涙を誘ったと

伝えられます。佐久間は死期迫る中、事故原因を

冷静に分析し教訓を

残そうとしています。更に13人の部下とその遺族に対する

責任を記しています。軍人として

最後までその職責を全うしようとした佐久間と、自分の持ち場を

放棄せず淡々とこなして従容として

死に臨んだ乗組員の姿に私は明治日本人の覚悟を見出しました。

彼らの高貴なる精神が

文壇の重鎮夏目漱石をして慟哭せしめ、与謝野晶子をして

13首もの鎮魂の歌を詠じせしめたのです。

佐久間、家族宛の遺書を引用します。

「高潔ノ精神ト清廉ノ行ヲ以ッテ自ラ任ジ、人生ノ義務ヲ

全フスベシ」

「我レ死セバ遺骨ハ郷里ニ於イテ亡妻ノモノト同一ノ棺ニ入レ

混葬サスベシ」

花も実もある武人の面目躍如。