幻冬舎
竹中式マトリクス勉強法
竹中平蔵 著
本日、読了。
帯のコメント「株や不動産よりも勉強こそが人生の宝だ!!」
に、株も不動産も持っていない私が
激しく共鳴。著者は小泉内閣の閣僚、あの竹中氏。氏、序文において
曰く、「日本という国がさらに豊かになっていくためには、
日本人一人一人が、成長していく必要があると思います。それは受験の
勉強ではありません。人間としての力量を蓄え、
物事を考える、正しいことを見極める力を持つことだと思います。」
けだし名言也。私は明治の慧眼の偉人
大鳥圭介の言葉を思い起こしました。大鳥の明治19年の講演の辞を引用します。
「・・・之を要するに皆学問の虚実と知力の強弱に
縁らざるなし。日本は亜細亜洲中屈指の独立国なれば、其の臣民たるもの能く学問の
軽佻浮薄を弁識し、上下共に勇敢、進取、
百折不撓の気象を養い空文浮辞に陥らず、実利を研究し、実業に猛勉し、死学問と活学問を
分別し、遠大の功績を将来に期し、日本人の品位を高等に進め・・・」
何と、120年以上経過した21世紀においても、日本人に求められる所は基本的に不変だったのです。
国家存立の基礎的条件が同じなのだから
当然の事なのでしょうが、今更ながら学に志すの重要性を確認した次第。前置きが長くなりましたが
本書の内容は、、、まず「勉強」を四つの分野にカテゴライズします。即ち、
A 「人生を戦うための武器としての勉強」で、尚且つ「天井がある勉強」・・・記憶勉強
B 同、「天井がない勉強」・・・仕事勉強
C 「人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強」で、尚且つ「天井がある勉強」・・・趣味勉強
D 同、「天井がない勉強」・・・人生勉強
Aは社内試験、資格試験、入学試験等が相当し、Bは経済学英会話等が相当し、Cは自分の趣味全般、
Dは古典等の教養分野になります。この点を踏まえて
現在自分が置かれている状況を考慮し、ABCDの内容と、どの分野に加重するかを決定します。
氏は強調します。勉強には不断の努力が
不可欠であると。しかしながらそれこそが難しい。ならば努力の継続を担保するものは何か。
自己肯定に他ならない。まず、この点が何よりも重要である。
第二章以下で氏の経験を踏まえた実践的助言と氏が関わった人物(小泉純一郎等)
を例に引いた具体例が述べられています。
竹中氏というと経済学、経済政策、金融等の著書がメインですが、本書はそういう類の事は
触れられていません。徹頭徹尾「勉強」に
焦点を当てています。肩の凝らない内容なので広く(反小泉・竹中の方にも)お薦めできる書です。