「マンション管理の基礎知識」等のセミナーで講師をやったとき、受講生のみなさんから「えっ、そうだったの。」という反応が見られたもののなかから、いくつか取り上げてみたいと思います。
今回はバルコニーです。
バルコニーって皆さんおわかりの通り、居室から外に出られて洗濯物を干すあのスペースのことです。面積は平均で10㎡前後くらいでしょうか。バルコニーに出ると、隣との境がボードで仕切られていて、他人の侵入の心配がないため、自分の居室同様に独立したスペースとして利用できます。だから、洗濯物を干したり、ちょっとした植木を置いたりしています。
実はこのバルコニー、本来は「共用部分」として他のマンション所有者といっしょに所有している権利形態になっているのです。なぜ?それは、緊急(火災等)時の避難通路を確保する必要があるためです。ちなみにバルコニーの隣との境の仕切りボードを確かめると「緊急時にはここをつき破って...」などと書いてあります。
しかし、普段の管理はその独立したスペースの性格上、廊下や階段と違ってバルコニーが付いている居住者が行うことになっています。そして、緊急時には通路となるので、スペース確保のためバルコニーは常に整然としておくことが望ましいのです。退かすのに苦労するモノを置いたり、物置を設置したりすると、消防点検の際、至急移動するように指示されます。
ちょっとしたガーデニングを楽しむことは問題ないにせよ、沢山の植木鉢でバルコニーが足の踏み場のないような状態は、防災上避けた方がよいでしょう。
