幼稚園の文集に ”三年間で、出来るようになった事”をテーマにそれぞれの園児の欄には色々な事柄が
綴ってありました。
「補助輪無しで自転車に乗れるようになった」
「元気に挨拶が出来るようになった」
「脱いだ服を畳めるようになった」
「お皿の片付けが出来るようになった」
・
・
・
などなど、
子供の成長を改めて確認できるという意味で素晴らしいと思います。
その中にこの様な言葉が有りました。
「鬼ごっこが出来るようになった」
それは、何気ない事のように思ってしまいますが、
この言葉にはとても辛くて悲しく、そしてある意味が隠されているのです。
彼の母親は俗に言う”DV”を、夫から受けていました。
その事で彼は暴力に対して過剰に反応し、本来楽しいはずの「鬼ごっこ」という遊びの中でさえ、体が萎縮して
動けなくなってしまうという現実があったんです。
DVを受けた母親も辛いですが、その光景を見ていた彼の心にも間違いなく大きな傷を負ったのは容易に想像で
きます。
様々な方面で何とか解決を試みたそうですが、
結局、彼の両親は離婚という道を選んだそうです。
そして母親の元に残る彼は母親に、こう言ったそうです。
「僕は大人になっても絶対結婚しない。」
「お母さんとずっと一緒にいて、僕がお母さんを守るんだ!」
とてもやりきれない思いが込み上げてきます。




