ミスしたと言う勿れ | 宗慶二オフィシャルブログ~とある現代文講師の日常

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大学入試予備校
現代文講師

河合塾→東進→登録者35万人YouTube予備校『ただよび』校長→online塾bridge+校長(←いまここ)

鬱屈した日常を、少しだけ斜に視ることで、風を吹かせられたら…
と思います。

受験勉強の箸休めに、どうぞ。


あの、ちょっといいですか・・・

僕は常々思っているんですが・・・





複数日程の入試がある受験生の貴方が、今の時点で合否を占うのはおかしいと思うんです。できたといい気になるのも、ミスしたと肩を落とすのも早すぎると思います。突如として易化したり難化したりするのが入試ですから。合格者平均点が爆上がりしてたり、激落ちしたりしていても、現時点でそれは分からないわけですよね。そんなとき勝手に結果を予想していちいち心を乱すのは、もったいないと思うんです。貴方が今やるべきことは、それじゃないと思うんです。




試験というものは上手く行ったと思ったときほど注意するべきです。そういうときはえてして見落としがあります。しかも慢心してその後の日程で気が緩むことにもなりかねません。ギリギリの勝負でそれがどれほどの命取りになるか貴方はまだ知らないんです。ご存じですか。不出来を反省して落ち込んでいる受験生ほど蓋を開けると実際には合格していることが多いものですよ。


だからと言って、結果も出ないうちから意気消沈しているとしたらそれもナンセンスです。結果は向こうが採点するもので、今の貴方が勝手に思い悩むことじゃないんです。目の前のことに淡々と集中する。深く深呼吸したら、考えず動き続ける。それだけです。入試は追い詰められてからが本当の勝負です。事実追い詰められているかどうかは分からないのですが。



ミスしたと言う勿れ。

それは周囲と自身への防備策です。

ショックへのセーフティーネットを事前に用意する滑稽でみっともない行為です。

自分を支え応援してくれている人たちに、いえ、必死に頑張る自分自身に、失礼だと思いませんか。




貴方の入試は、貴方の大学合格を貴方自身の目で確認して、貴方を支えてくれた人たちにきちんと感謝を伝えるまでは、何も、何一つも、終わっていないんです。