イメージ 1


あたしが大好きなアニメなんですが
今シーズン2が日曜深夜にオンエアーになっています。

ザックリ内容をお話しすると
シーズン1では
森に捨てられていた音の鳴らないグランドピアノ…
海(かい)少年が弾くと音が鳴り出した…
という所からはじまり?(たぶん…出たしがあいまい)
そのピアノに夢中になり
ピアノをこよなく愛する少年に。
そのピアノの持ち主だった後の恩師が
海少年のピアノを聴き
その音色に心を熱くし
ピアノを教えるようになる…
そこから2人の二人三脚が始まるわけです。
色々なライバルと切磋琢磨しながら
海少年のピアニストへの道が描かれています。

シーズン2では
青年となった海がショパンコンクールを
目指す。
今、丁度二次予選の場面が終わりました。


ここで、ショパンコンクールについて…

イメージ 2



これは1995年のアレクセイスルタノフが
演奏した曲目なんですが

三次予選を通過して初めて本選に。



アニメでは、二次予選通過で本選という設定に。

だから、アニメでは
マズルカ、ポロネーズ、ソナタが
二次予選課題になってました。

まぁ、本物と一緒にしちゃうと
時間が足りないんだとは思いますが
ここは再現して欲しかったなぁ。

イメージ 3

イメージ 4




ショパンコンクールは
ショパンの故郷ポーランドの首都ワルシャワで5年に1度行われるんですが
なんせ自国愛が強い。
で、審査員の公平性が問題です。
票のやり取りを裏で工作したりとか。
(世界各国から選ばれた審査員達では
ありますが…日本人では中村紘子さんが有名ですね。何度も審査に入ってます)

アニメでも描かれてますが
自国のポーランド出身者を上位にと
いう考えを心に秘めている??
自分の教え子が残れるようにとか。
(最近はそうでもないみたいですが。
現に2000年は中国、2015年は韓国でしたから)

海青年の圧倒的な演奏を聴いて
聴衆が歓声を上げる中
納得するどころか
"彼は本選に残したらマズイ"って事で
落とそうとしたり…

"ショパンの規定から外れてる"という
訳の分からない論理。

再審査になり
海青年は残れたのか?ってところで
今日は終わり…

審査員長の
"音楽学校をでていないとか、コンクールの実績がないとかではなく、そもそも、学校へ行くのもコンクールに出場するのもかなりの出費になる。そういう富裕層だけではなく、このショパンコンクールは全ての才能のあるピアニストの為のものではなくてはならない。各審査員にも審査員の誇りを持って投票していただきたい"って言葉がどう出たのか…

(この審査員長はまともですね)


似たような出来事に…

先程ちょっと紹介しました
アレクセイスルタノフ(2005年没)
1995年の同コンクールに出場しました。
一次予選から聴衆の心を掴むような
素晴らしい演奏で

(どの課題曲の演奏も素晴らしいのですがあたしは特にバラード4番、ポロネーズ、ソナタ、本選の協奏曲2番が好きです。でも、参加者のほとんどは協奏曲は1番を選択するんですが、アレクセイは何故2番にしたのか?彼の音は1番より2番なイメージですけどね)


本選を弾き終えた後、聴衆の歓声が沸き起こって、誰しもが優勝はアレクセイだと
確信してたのに

結果は…1位無しの同立2位

聴衆大ブーイング👎

審査員の中でも
特にアルゲリッチ(超有名なピアニスト。
過去のショパンコンクールで優勝してます)が、この結果に激怒したとか。

後に審査員長が頑なに
"ショパンの規定から外れている"という
言い分を貫いたと。

ここでも!?
ショパンの規定って!!?

(あと。民族差別?かな?とか。。。)

でも。聴衆はちゃんと誰が一番素晴らしかったのか、一位にふさわしかったのか
わかってるんです。


アレクセイはうますぎた。
独特な感性とずば抜けた表現力とテクニック。美しい音色。ペダルの使い方が絶妙。



若くして亡くなったのが残念ですえーん
(日本でも何度かリサイタルしてます)

YouTubeでアレクセイの1995年の
コンクールの演奏が数多くみることができるので、皆さん良ければ聴いてみてくださいな。好みかどうかは人それぞれですが。


あれ?
"ピアノの森"の話だったのに。。。アセアセ