彼女の職場は、入口そばで大きなガラスショーケースが倒れて割れ、およそ3万冊の在庫が自慢のコミックは床に散乱していたが、幸い人的な被害は無かった。
ネットカフェが電気が止まっている状態では営業できるはずもなく、閉店して自宅に戻ることにした。
このネットカフェは、営業になんの提携もないスーパーが同じ敷地内で営業しているが、こちらも閉店したらしく店の外で従業員が数人話し合っていたのだが、なぜか駐車場の出入口をコーンで閉じていた。
駐車場から出ない事には自宅に帰れない。
車で近づいていくと、パートのらしきババアが、明らかに不快な表情で近づいてきた。
運転席の窓を開けると
『出るだけですか?』
どうやら戻ってくるなと言いたいらしい。
広い駐車場を4店舗で共同で使用しているのに、まるで自宅敷地内のような憮然とした表情での物言いでもあり、切れかかったのだが自宅の方が心配なのでババアがコーンを脇に避けた瞬間に駐車場を飛び出した。
たとえ建物が崩壊しても、ここの駐車場は平地で広いので緊急避難するには良い場所だと思うのだが、この世界的災害時に自店の保身だけを考えてるのか真意は分からない。
ババアの態度はもっとわからない。
事情はあるんだろうが…
つづく
ネットカフェが電気が止まっている状態では営業できるはずもなく、閉店して自宅に戻ることにした。
このネットカフェは、営業になんの提携もないスーパーが同じ敷地内で営業しているが、こちらも閉店したらしく店の外で従業員が数人話し合っていたのだが、なぜか駐車場の出入口をコーンで閉じていた。
駐車場から出ない事には自宅に帰れない。
車で近づいていくと、パートのらしきババアが、明らかに不快な表情で近づいてきた。
運転席の窓を開けると
『出るだけですか?』
どうやら戻ってくるなと言いたいらしい。
広い駐車場を4店舗で共同で使用しているのに、まるで自宅敷地内のような憮然とした表情での物言いでもあり、切れかかったのだが自宅の方が心配なのでババアがコーンを脇に避けた瞬間に駐車場を飛び出した。
たとえ建物が崩壊しても、ここの駐車場は平地で広いので緊急避難するには良い場所だと思うのだが、この世界的災害時に自店の保身だけを考えてるのか真意は分からない。
ババアの態度はもっとわからない。
事情はあるんだろうが…
つづく