岩ちゃんと花ちゃんは仲良しです。

 


でも昨年、一昨年の今頃は2匹とも子猫のお父さん、お母さん役として大忙しで、お互いを省みる余裕がありませんでした。

約8割が家庭内ノラである我が家に於いて、2匹はムードメーカーとして、良く私を助けてくれています照れ

事情を知るある人は、2匹は保護猫じゃなくて、スタッフだと言っていましたが、確かにそんな一面はありますね。

659番の花ちゃんが我が家にきたのは3年前の4月です。
その頃はひどい皮膚病のせいもあったのか、臆病で神経質な猫でした。

治療の甲斐があって皮膚病が治癒した頃、秋生まれの子猫たちが6匹やってきました。

すると花ちゃんは甲斐甲斐しく子猫の世話を焼き始め、気付くとお乳をあげていました。ラブ

その行為は、花ちゃんの過去に一因があるかもしれません。その事については、いずれお伝えしたいと考えています。

勿論お乳は出ませんし、子猫たちは母乳は必要ない程に成長していましたが、急に母猫と引き離された寂しさを花ちゃんとのスキンシップによって埋めようとしたのでしょう。

花ちゃんは自由にお乳を吸わせ、優しく舐めてあげていました。

 

母のない子と子のない母が我が家で疑似親子になり、お互いを必要としました。

 

 


この体験は花ちゃんを成長させました。

子猫と一緒の花ちゃんは堂々として、自信に満ち溢れていました。

時には保育園の保母さん宜しく、ぞろぞろと子猫を連れて、物置部屋兼私の寝室に侵入し「今日は遠足ですよ。散らかってて、危険物がいっぱいあるから、足元に気を付けるんですよ」とでも言うように、気遣いながら引率していました。

 

一方の岩ちゃんは680番、同じ年の12月にやってきました。

飼い猫だったのか?馴れた外ネコなのか、分かりません。
例の「猫が捨てられる場所」の餌場に現れ、餌やりさんが行くと賑やかに鳴きながら足に絡み付いてくるような子だったそうです。

素性は兎も角、餌場はそこでしか生きられない子の為にあり、譲渡の可能性のある子は保護しなければなりません。

数が増えると猫同士の争いが多くなる上、民家からは離れている場所とは言え、休日にはたくさん人が集まってきます。

餌を貰っている光景を見られると更なる猫捨て場になりかねません。もうなっていますが…ショボーン
虐待も心配です。
出きるだけ、目立たないように素早く、ひっそりと…
が私たちの合言葉でした。
わぁわぁ騒ぎまくる岩ちゃんは大層目立ちます。

そんな場所からやってきた岩ちゃんは、初めはとても怒っていて、小ケージのトレイも壊してしまいました。ガーン
劣化していたこともありますが…

 



しかし元々豪胆な性格の持ち主なので、そのうち環境に馴染みました。

 


安心感があるのか、そんな岩ちゃんの傍には子猫たちがよくたむろしていました。
さらに子猫たちの善きパパ役として、花ちゃん同様望まれるままに授乳スタイルをとるようになったのです。


今年は子猫の居ない静かな夏です。

パパ役、ママ役から解放された2匹は思う存分ラブラブしています。

 

見てられないなぁ~と顔を背けるバオ