大福です。
心の病に苦しむ人の共通した特徴は、
過去の悲しい～と後から思い出す～経験に、呪いをかけられたように囚われていることです。
特に、幼少期の愛情不足や愛情欠如、青少年期の屈辱的扱い、挫折などを引きずるようです。
このような場合、私どもでは、まずは、本人が、
価値ある人間なのだと感じるように、その生きてきた歴史や欲求を肯定し、また、世の中に貢献できる可能性のある才能を見つけ、それを育てます。
私どもの理論でいう、「愛情タンク、欲求タンクを満たす」ことと、「創造エンジンを開発する」ことです。
これが軌道に乗ったら、次は、自分も他人も同じ人間として公平に扱えるように、理性を鍛えます。
自分も他人も、親兄弟も含めて、みな「不完全な存在」であること。
また、人間は、常に他人の一面しか知ることが出来ず、他人には自分が知らない面が必ずあること。
そして、自分も他人も、日々変化しており、過去と今は、連続面と断絶面の両面から成っていること。
これらをたくさんの問答を通じて、知的に理解するように促します。
例えば、自分をいつも冷たく突き放してばかりいて、甘えさせてくれなかった母親への憎しみに囚われ、愛され方が分からないと苦しみ続けている人。
このような人が、私どもとの信頼関係が確立して生きる自信を回復したら、次のような問いを考えるように仕向け、思考をサポートします。
「冷たく突き放していたというけれど、衣食住を保証してくれていただけでも、愛情があった証にはなりますよ。」
「お母さんは、仕事と家事におわれ、しかもお父さんは家庭を顧みない人だったので、疲れていたのでは？あなたが同じ立場だったら、いつもニコニコ優しくしていられますか？」
「あなたは、今でもお母さんを恨んでいると言いますが、お母さんは、昔の自分を少しは悔いているかもしれませんよ。何故、正面から話し合わないのですか？」
「結局、あなたはあなたが決めつけた一面的なお母さん像に、自ら呪いをかけられているのでは？本当のお母さんは、あなたのお母さん像とは、違うのでは？」
などなど。
過去に苦しむ人には、かなり厳しい問答ですが、このような問答を乗り越えていかなければ、その人は、
一生、「呪いの場」から脱出できません。
私どもは、相手の微妙な心理状態を感得しながは、問答を柔軟に進めていきます。このあたりのやり方は、
職人芸の世界で、うまく書けませんし、出来る人は限られるでしょう。
大福先生より
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