こんにちは！
きぼう塾 塾長・心理カウンセラー藤原先生です。
今日は「やる氣」の話です。
縁した教え子に、やる気を見せるのが上手な子がいました。
中学受験を希望していた子です。
やる気を見せれば周りの人が喜ぶから・・・
本当は自分自身の中にやる気がなくても、そりゃあ上手に見せびらかしますよね（汗）
「やりたい」
「こうしたい」
その子の見せびらかしに、周りは期待し、嬉しくなります。
しかし言うは易く、行うは難し・・・
何より本人がやる気などないのに見せびらかしてしのいでいるのですから、そりゃ苦しい。
口癖はこうでした。
「勉強なんて・・・（下品な言葉が続く）」
「誰も自分のことなんて分かってくれない・・・」
「こんな自分なんてダメな奴なんだ」
そもそも、自分自身の内から「エネルギー」を広げていくことがなかった。
結局、その子は受験をあきらめました。
「やる氣」を出すことができなかったからです。
「やる氣」の「氣」の字をよく見てください。
ちなみに「米」は、四方八方に広がっていくという意味があります。
よく使う「気」の字を見れば、同じ部分は「〆」になっています。
「〆」の意味は、読んで字のごとく「しめる・とじこめる」ということ。
「気」という字を使う言葉は実に多い。
元気、勇気、根気、天気もやる気もそうですよね。
「気」を”エネルギー”と言い換えてみれば、言葉のもつ意味が分かりやすくなります。
「元気」ならもともともっているエネルギーだし、「天気」なら天のエネルギーというようにです。
「やる気」ということで考えたら・・・
ただただ、すでにある自分自身の内なるエネルギーをほんの少しでも外へと発する。
「やってみよう」「教えてもらおう」「どうやったらうまくできるか考えてみよう」
そんな風に、もともと内にもっているエネルギーなのだから、外へ出していけばいいんです。
自分自身はさらにもう一回り成長し、つながった人との関わり合いの中でまた成長できる。
見せびらかして満足するようなやる気ではなくて、本当の意味での「やる氣」に変わります。
「やる氣」は、一人きりでは引き出していくことは難しい。
仲間、先生、家族、自分を取り巻くいろんな人とともに、自分自身の中から出していくものです。
体当たりで、まるごと自分自身をさらけ出していく中でしか出てきません。
私には引き出すことができなかった、あの子のやる氣。
いま、塾生たちとぶつかり合い、寄り添う日々の教訓として大切にしています。
いつか、あの子がやる氣を出して、生き生きと活躍することを祈りながら。
東村山市で勉強の困った・不登校・発達障害の相談・サポート・カウンセリングは、きぼう塾へ。
いつでもご相談お待ちしています。
今日は「やる氣」の話でした。
藤原先生でした。
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