皆さま ごきげんようドキドキ
 
 
 
占いサロン月華の
 
碧月梨妟(あおづきりお)です星お月様
 
 
 
しばらくお休みしていた私の個人鑑定ですが、
 
今年の1月28日より個人鑑定を再開しておりますので、
 
鑑定ご希望の方は、一番下の写真をクリックして
 
私のオフィシャルサイトから、お電話にて予約をして下さい。
 
対面鑑定のみで、スカイプでの鑑定は行っておりません。
 
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
 
 
予約受付時間は、㈫、㈭を除く、9時から20時までです。
 
 



 
前回のブログで、親の盲目的な中学受験熱についての
 
記事を書きましたところ、共感しますというコメントを
 
とても多くいただきました。
 
 
やはり男の子を無理やり中学受験させてしまった場合、
 
親も子も苦い思い出を持たれている方が
 
非常に多いようです。
 
 
 
前回書きました「親の盲目的な受験熱の弊害」
 
という記事で書いた、A君のことについての
 
続きを、今日は書きたいと思います。
 
またもや涙なしには読めません。ショボーン
 
 
元々は、運動神経抜群で、
 
運動するのが大好きで、そして
 
友達と外で遊ぶのが何より好きなA君でしたが、
 
小学校2年生から、公文式もやめず、
 
親に無理やりSAPIXという受験塾に入れられ、
 
親の期待に応えるべく、毎日お稽古事と塾の掛け持ち。
 
 
他のお友達のように、放課後に自由な時間はなく、
 
友達ともまったく遊べずに、頑張り続けた結果、
 
塾では常にトップのα(アルファ)クラスから
 
下には落ちたことのないA君でしたが、
 
5年生の春にとうとう我慢の限界に達して体を壊し、
 
中学受験をする気力も体力もなくなり、
 
6年生になる前にすべてのお稽古事と塾をやめました。
 
 
 
A君はそのまま地元の公立中学へ行けばよかったのです。
 
 
ところが・・・
 
そうはいきませんでした。
 
 
A君のお母さんが、A君のおばあさまにA君が地元の
 
公立中宅に進むことを告げると、
 
当時がんを患っていて、余命いくばくもないA君のおばあさまは
 
 
「本当に地元の公立中でいいの?
 
あんなに頭の良い子なのにちょっと可哀そう
 
やっぱり私立に入れなくてあなたいいの?」
 
 
と言ったそうです。
 
 
もう余命少ない自分の親にそう言われてしまった
 
Aくんのお母さんは、
 
 
「本当にこれでいいのだろうか?」
 
と思ってしまいました。
 
 
元々教育熱心なA君のお母さんなので、
 
A君にかける期待はいまだに異常なほど大きくて、
 
将来は絶対に最低でも早慶上智レベルの大学に
 
A君を入れたかったのです。
 
 
A君のお母さんは地元の中学の説明会で
 
校長先生に聞きました。
 
「この中学から最近早慶に合格した生徒は
 
いるのでしょうか?」
 
 
すると校長先生は「いるわけない」と答えたそうです。
 
 
その時に、A君のお母さんは、やはりA君に中学受験を
 
させようと思ったそうです。
 
 
本来だったら、もう何年間も頑張りすぎていて、
 
地元の中学に楽しく通った方が絶対に
 
A君の心も体も回復したはずです。
 
 
ところが、A君のお母さんは、あくまでも
 
A君に無理をさせても大丈夫だと、甘く考えていました。
 
 
A君は結局中学受験させられてしまいました。
 
最後の1年間は全く受験勉強もしてなかったのに・・・
 
 
 
A君は本当に頭が良かったので、
 
1年間受験勉強を全くしてなかったにもかかわらず、
 
5年生までの勉強の知識で、ある程度名の知れた
 
有名私立人気校に合格してしまいました。
 
 
 
入学式の日、私立中の制服を着て、
 
おばあちゃんの病院にお見舞いに行ったAくん。
 
 
その晴れ姿を見て、もうほとんどしゃべることも出来なかった
 
A君のおばあちゃんは声を絞り出すように、
 
「素敵ね。」
 
 
と一言、言ったそうです。
 
 
それから一月後にA君のおばあさまは亡くなりました。
 
とりあえずAくんはおばあちゃん孝行が出来たと
 
言えるのでしょうか。
 
 
Aくんは本当にもともと頭の良い子なので、
 
対して勉強しなくても、その私立中学では
 
いつもトップの成績でした。
 
 
すると、A君のお母さんは、また欲が出てきてしまいました。
 
 
そのままその学校の高校に進むよりも、
 
いっそのことA君に高校受験をさせて、
 
高校から慶應か早稲田に入れたら
 
大学受験より楽なのではないかと考えたのです。
 
 
仮にも私立中学だし、その中学はエスカレーター式で
 
大学までついているところだったので、
 
高校受験する生徒など他にはほとんどおらず、
 
宿題の量も、地元の公立中に比べてはるかに多く、
 
その宿題をこなすのも、A君は大変に感じていました。
 
 
小学校時代の無理がたたって、
 
身体の消耗からまだ回復しきれていないA君は
 
通勤通学ラッシュにもまれて、朝早く家を出て
 
遠くの中学へ通い、多量の宿題をこなすだけで
 
いっぱいいっぱいでした。
 
 
 
ところが、A君に高校受験をさせようと考えてしまった
 
A君のお母さんは、A君が学校から帰ると、
 
今度は高校受験のための塾に通わせたのですガーン
 
全く懲りてませんねショボーン
 
 
A君は運動神経も良かったため、
 
器械体操部にも入っていて、
 
朝練もあり、またもやきつすぎる毎日。
 
 
もし、高校受験させるために塾に入れるなら、
 
何のために私立中学に入れたのでしょう。
 
 
もう私立中でのびのびさせて、
 
そこの付属の大学まで行かせてしまえば、
 
どんなにA君も楽だったか分かりません。
 
 
結局A君は、地元の公立中に通っている、
 
小学校時代の同級生とともに、
 
中学一年から地元の受験塾に通わされました。
 
 
だったら地元の公立中に行っていれば、
 
A君にとっては本当に良かったのに・・・
 
学校の膨大な宿題と、塾の宿題をこなすのは、
 
半端なく大変だし、朝早くから朝練で遠くまで通い、
 
夜はまた、付属中に通っているにも関わらずに、
 
受験塾通い。
 
 
ただでさえ、小学校時代に勉強のし過ぎ、
 
無理のし過ぎで消耗しきっていたA君。
 
 
A君のお母さんは、A君がかなり無理をしていることに
 
うすうす気が付きながらも、これが息子のため、
 
あと数年の辛抱だから、絶対に大丈夫と
 
どこかで甘く考えていたようです。
 
 
どこまでも優しくて、お母さんのことが大好きな
 
A君は、中学2年生の秋に、とうとう病気で倒れました。
 
 
原因不明の病で、どこの病院に行っても
 
治りませんでした。
 
 
毎日毎日高い熱が出て、食欲もなく、
 
A君はどんどんやせ細ってしまい、
 
骨と皮のようになってしまい、
 
このままではこの子は死んでしまうと医者に言われたそうです。
 
 
幸いA君の病気を治療してくれる医師が見つかり、
 
A君は半年かかって病気が回復しました。
 
 
A君は半年も学校にいけませんでした。
 
 
驚くことに、A君のお母さんは、こんなにもA君が
 
具合が悪いにもかかわらず、
 
お休みしていた間、数か月A君の勉強が遅れないように
 
家庭教師をつけて勉強させていたのです。
 
 
でも、これもA君の体がついていかなくて
 
辞めてしまったそうですが。
 
 
やっと体が治って、スキーが大好きなA君が、
 
学校の春休みのスキー教室に参加した時、
 
クラスの皆から、拍手をもって迎えられたそうです。
 
やせ細ってしまいましたが、
 
スキー教室だけでも参加できて嬉しかったでしょうね。
 
 
3年生の新学期。
 
ここからがまたA君にとっての試練の始まりです。
 
 
A君は半年も学校に行けず、
 
半年間授業を受けていないので、
 
もはや数学などはちんぷんかんぷんでした。
 
 
それなのに、2年生前半までの成績が
 
常にクラストップと、あまりにも良すぎたために、
 
3年生で、特別にできた特進クラスに
 
クラスが決まってしまったのです。
 
 
全然勉強が分からないのに、周りはみんな
 
普通のクラスの子より、出来る子供ばかり。
 
 
最初の1ヶ月通って、あとはもうA君は学校には
 
行かなくなってしまいました。
 
 
行こうとして、家を出ても、通学途中の電車の中で
 
お腹が痛くなり、どうしても行けないのです。
 
お母さんが無理に行かせようとしても、
 
涙をためてうつむくばかり。
 
 
もう、本当に気の毒としか言えません。
 
 
ここに来てやっとA君のお母さんは
 
事の重大性を理解して、もうA君を無理に
 
学校に行かせたりしませんでした。
 
 
このあとA君はずーっと学校に行かないまま、
 
中学を卒業しました。
 
 
理解のある学校だったので、
 
お母さんが毎日担任に連絡して、
 
卒業だけはさせてもらえたのです。
 
 
A君は頭が良かったので、高校は
 
近所の超倍率の高い、定時制のチャレンジスクールに
 
作文を書いて一発合格しました。
 
 
とても良い学校で、
 
先生と友達に恵まれて、1部、2部、3部のうちの
 
2部だったので、昼からの登校で
 
肉体的にも精神的にもゆとりがあり、
 
多くの親友も出来て、楽しい高校生活をエンジョイしたA君は
 
成績はオール5で、4年制のところを3年間で卒業し、
 
成績優秀と、三年間皆勤賞で表彰されました。
 
 
大学は小論文だけの公募推薦で、
 
倍率の高い人気有名大学に合格しました。
 
 
A君のお母さんが、あんなに一生懸命
 
幼い頃から塾に入れて、無理に勉強させなくても
 
A君のような子供は遊んでいても、良い大学に
 
入れてしまうものなのです。
 
 
素直で優しいA君は完全に親の犠牲になってしまった
 
気の毒な例です。
 
 
A君も今では社会人として親元を離れて、
 
独り暮らしをしているようです。
 
 
A君のお母さんは長い間かかって、
 
やっと、大切なことを学びました。
 
 
勉強が出来るとか、良い学校に入るとか、
 
学歴よりも大事なのは、
 
子どもが健康で、のびのびしていて、
 
笑顔でいることなのです。
 
 
これから受験を迎えるお子様をお持ちの皆さま。
 
どうかその辺のところ、よく考えてから、
 
自分の子どもと向き合ってください。
 
 
親も祖父母も、子供や孫に
 
過剰な期待をかけるのはとても危険です。
 
 
子どもの気持ちを尊重し、子どもは子供らしく、
 
遊ばせてあげてください。
 
 
塾に自分の子があっているかどうか
 
良く見極めてください。
 
 
かえって、塾を辞めてからの方が
 
やる気が出て成績が伸びたというお子さんも
 
たくさんいますので。
 
 
子どもをあんまり頑張らせないで
 
楽しく毎日を過ごさせてあげてくださいね。
 
 
 
今日も最後まで読んでくださって
 
感謝いたしますラブラブ
 
 
それではまた~音譜