――会えるものならば、他に何も望まない――
いつかの夏に、少しだけ一緒に過ごした男の子。
本当の名前も知らない。
何処から来て、何処に行ってしまったのか。
私に青い石だけを残して。
『いつか会える』
そう思いながら、季節は何度も巡っていった。
***
幼馴染みに捨てられた私は、長く伸びた黒い髪も切り落とし、今では幼いあの頃とは全く異なる風貌をしている。
変わってしまった私に気付くことはないだろう。
心の励みに、と思い出すのは、いつだってあの遠い夏の日。
今ではもう顔もはっきりとは思い出せない。
夢や幻だったようにも思う。
――でも。
ただひとつ。
消えないものがある。
全てを包み込む、青い石の存在。
それだけが唯一、私に希望を与えてくれた。
***
「――――それで、その後彼には会えたの?」
隣で静かに聞いていたのは、尊敬する大先輩。
私は横に首をふる。
「…きっと、変わってしまった私に気付いてはくれないから…」
そう。
変わってしまった。
『好きなのは幼馴染み』だと信じて疑わず、彼にも散々伝えていたあの頃から。
黒く、深く。
「――大丈夫だよ。
姿が変わっても、君の中にあるものは変わってない。
いつか会える。…絶対に」
時々重なる、敦賀さんと彼の面影。
ふとした瞬間、その一言ひとことに感じる、あの夏の匂い。
――彼が、敦賀さんであったなら良かったのに。
もう一度、会えるものならば、他に何も望まない。
あれから何度も訪れた冬。
哀しくも美しい、深い雪に埋もれる私は、
あの夏がまた訪れるようにと、今も強く願っている。
*******************
大好きなアーティストであります、「GO!GO!7188」さんの唄で妄想www
違う感じで長編にしたかったけど、私の力では無理でした(^^;
昨日は旦那夜いなかったので、久しぶりにピグろうと思っていたのに、まさかの寝かしつけでミイラ取り状態…(;つД`)
気が付いたら、朝、というwww
三連休はト.ミ.カ博(←検索防止w)行ってきまーす。
某様のところで「切恋まつり」が行われていたので、私も切恋妄想したいと思います(*´∇`*)←ト.ミ.カ博では無理だろw
追記
タイトル変更しました。
唄のタイトル間違えるとか、残念すぎる自分(´Д`)
…逝ってきます(;つД`)