「最上さんは、我慢しすぎ」

敦賀さんはそう言うと、私の背中に手を回し、抱き寄せた。

「俺の前では我慢しないで」

敦賀…さん…?

「勘違いしているようだけど、俺が昔から想っている相手は、今腕の中にいる…最上さんだよ」


「なん…で…。

だって、『参ったな』って…」


「あぁ…、写真?
…スキャンダルなんて、俺は最上さんとなら全然構わないけど、最上さんはいつも『世間から見た役のイメージ』というものを大切にしていたから…。
それに、俺の想いを直接本人に伝えていないのに、マスコミから間接的に伝えられるのもどうかと思って」

好きな子のことをマスコミから守りきれない自分に腹立たしく感じた、と敦賀さんは真相を教えてくれた。

「このキッチンだって、最上さんにしか使ってもらいたくない。最上さんの手料理しか食べたくない。
俺が過去から想ってるのは最上さんだけ。これからの俺の未来にも…ずっと笑顔で俺の隣に居てほしい」

「だって…、さっき溜息…
『どうなるか、わかってる?』なんて…
私、嫌われてるのかと…」

「それは、俺には頼ってくれないのかと思うと、ね…。
何度聞いても答えてくれないようなら、こうしようと思ってた」

敦賀さんは、私の顎に手をかけ、そのまま持ち上げると、そっと唇を合わせた。

「!!!」

「これから、覚悟してね…?
俺の全てを捧げるから」


今まで口に出せなかった想い。この小さな光は、今あなたにやっと届いた――。


*********************


や…やっとオワタ…!(TvT)

しっとりしたお話は向いてないということがわかりました…テンション下がりまくる;