しっとりしてみました。絶対ギャグにしない!がんばる!

*********************


今さら、言えない。

始まりは幼なじみへの復讐だった。
その幼なじみより良い事務所に、と選んだのが、たまたまLMEだった。
そこであなたに、出会った。


お芝居を通じて、自分が育つ。それは、自分自身の成形だけでなく、想いも…。


敦賀さんの自宅。
ここのキッチンに立つのは何度目になるだろう?
敦賀さんと親しくさせてもらい、お芝居の楽しさも教えてもらった。このお家で特訓させてもらったこともあった。

敦賀さんはリビングで台本を読んでいる。
呼んだら応えてくれるこの距離は、近いのか、遠いのか…。

「敦賀さん…?」

「…ん?どうしたの?」

神々しいスマイルで応えてくれた。

「…なんでもないです」


寂しい、なんて言えない。
いつかこの場所は誰かの特等席になるのかな。このキッチンで、誰かが敦賀さんに手料理を振る舞うのかな。
それは、今敦賀さんが想っている女性なのかな…。


今さら気付いたこの恋心、言えるわけない。伝えられない。

でも、きっとこの想いは消えることもない。


「最上さん…?どうしたの」

気付いたら隣に敦賀さんが立っていた。
私を少し驚いた顔で見下ろしている。
どうして、そんな顔してるんだろう。

私の頬に、敦賀さんの手がかかる。敦賀さんの親指で、目の下あたりを撫でられて…

「どうして…泣いているの?」

私…泣いてる?




**********************

スイマセン、続きものにしてしまった;

GO!GO!7188の「こいのうた」な感じで。