息子の入った高校は家から自転車で
駅まで行き、電車に乗った後は歩いて
学校まで行くという通学コースでした。

しかし、一本電車に乗り遅れて
遅刻するような事態になると、確実に
休むというので、遅刻しそうな時は
車で学校まで送って行きました。

その学校は遅刻した時は職員室で
用紙をもらい、遅刻の理由を書いて
提出しないと
いけなかったのです。
息子に「雨のため車が渋滞して」など
やむ終えない理由もあるから、用紙を
もらいなさい。と言っても
「そんなことできない」の一点張り。

息子の場合、言いにくいことを言うと
いう行為は高層ビルの壁面のように
どうしても、登ることも乗り越えることも
できないのです。それはその後の人生
もずっとでした。

学校はお弁当持参でしたが、冷たいごはんが
好きでない息子は半分は残してきていました。
それなら、パンでも買って食べたら?と
思うのですが、息子は通学に一円のお金も
持って行ってなかったのです。
レジに行くということが怖くてできなかった
からです。<大学になり、やっと買い物できる
ようになりました>

高校時代の息子は毎日くらい、同じ
ことを私に話しかけてきました。
それは
「世界中の人が、ジャンクロードバンタムに
なってしまったら、どうする?」
という質問です。毎回 毎回で私はつい
笑ってしまうのですが、
主人は「お母さんが、いつもくだらない
話に大笑いするから、バカな質問を毎日して
くるんだ。全然面白くないだろ」
と言ってましたが、笑いのツボは息子と合う
のかな…
まあ、今も息子は毎日言う、口癖あるんです
けどね。

ジャンクロードバンタムは、今の年代は
知らないですよね。あの当時はまだ映画に
出てたけど。

まあ、三日連続学校休んだりして、
不登校になるかも…と不安な時期も
ありましたが、なんとか高校三年生に
なりました。

             続く