野球スパイク革命、これからは大人もポイントスパイクを履く時代

 

ここ1〜2年で、少しポイントスパイクのソール形状が変わってきているのをご存知でしょうか?

最初はナイキ・アディダス・ニューバランスなどの海外メーカーが採用し、近年では久保田スラッガーやSSKが発売しているスパイクです。

ポイントスパイクというと、小学生(学童)の選手か、エンジョイ草野球選手などが使うイメージで、中学・高校野球・社会人などは金具スパイクという認識が強いのかもしれません。

しかし現在は、プロ野球選手も公式戦でポイントスパイクを使うほど機能性が上がっています。

広島カープの菊池選手などはSSKのポイントスパイク(ブロックソール)を使用していますね。

 

■野球スパイクの種類と適用グラウンド

野球のスパイクの形状は3種類あり、スタッド(歯)の形状にて識別されています。

●金具スパイク(金属スタッドシューズ)
金具の歯が付いたスパイクで、現在は埋込式の金具スパイクが主流です。革底の交換式スパイクを愛用する方もいます。
土と天然芝のグラウンドに対して非常にグリップ力があり、スタッドの数が多くなれば多くなるほどグリップ力は増しますが、足やヒザへの負担が増えます。人工芝では滑ってしまうのであまり使われません。

 

●ポイントスパイク(合成樹脂スタッドスパイクシューズ)
樹脂性のスタッドがついたスパイクで、小学生(学童)はポイントスパイクしか使うことができません。
土・天然芝・人工芝どのグラウンドにも対応できる万能スパイクです。
金具スパイクに比べて突き上げ感が少なく、軽量でクッション性もあるので足への負担は減りますが、土・天然芝グラウンドでは金具スパイクに比べグリップ力が劣る場合があります。

 

●アップシューズ(合成樹脂マルチパーパススタッドシューズ)
トレシュー(トレーニングシューズ)という言い方もしますね。現在ソール形状は様々ありますが、基本形としてはゴムのイボイボがソール全体にあるタイプのシューズで、練習時や人工芝グラウンドの試合の時に使用することが多いシューズです。

 

各野球スパイクの特性

●金具スパイク
グラウンド:土→◎・天然芝→◎・人工芝→▲
軽量性:○
価格:▲
足への負担:▲

●ポイントスパイク
グラウンド:土→○・天然芝→○・人工芝→○
軽量性:◎
価格:○
足への負担:◎

●アップシューズ
グラウンド:土→▲・天然芝→▲・人工芝→◎
軽量性:◎
価格:◎
足への負担:◎

金具スパイクは土と天然芝でグリップ力を発揮しますが、金具の突き上げなどで足への負担があります。

ポイントスパイクはオールラウンドの優等生ですが、土と天然芝の場合グリップ力は金具に負けます。

アップシューズは人工芝と練習用。

という使い分けになりますね。