風が頬を冷ましていくとき | BLACK-SKY

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ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。




近頃、とうに居ないはずの君の夢を見る。




三つ年上、私より頭一つ背が高く、風の如く気ままな彼は、いつも手の届かないところで笑っていた。












「俺、この町を出てくよ」

そう言った時の君も確か、笑顔だった。記憶の中の君はいつだって笑顔だ。




何で? と問い掛ける、所詮幼馴染でしかない私に、君はふわりと微笑んだ。





――何にも縛られたくないんだ。






君らしい。そう思って、微笑み返した。彼もまた、妹に向けるような笑みを私に授けた。



風が吹いたときは、俺を思い出してよ。そう言って。



















あれから幾年もの歳月が経つ今、君はうず高く積もった想い出の中の一つでしかない。




それでも秋風が駆け抜けるその時には、ふと思い出す。風のように気ままな、一人の青年のことを。


























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ちょっとは奥行きが出せたかな、と思います。



表現技法はなんとなく身につけたので、今後の課題は奥行きだと思われます。