「シャミー・アイ~死のマリオネット~」-18- | BLACK-SKY

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ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。


目を覚ますと、視界に入ってきたのは、白い天井だった。


――ここはどこ?


シャミーは一瞬状況を把握しきれずに頭を悩ませたが、数秒もすると、先程の出来事を思い出した。


――ああ。私は、倒れたんだっけ。


そういえば自分は、信号前で眩暈で倒れて、そのまま気を失ったのだった。

世界が渦巻き、忘却の彼方へ消え去っていきそうな感覚と、倒れる間際に聞いた絶叫する女の声を思い出し、シャミーは震えた。


あの叫び声は、何だったのだろう?


いや、そもそも、あれは誰の叫び声だったのだろう?


あの声は一度、確かにどこかで聞いたような気がするのだけれど……


果たしてどこで聞いたのだろうか。



天井に点々と残る薄茶の染みをじっと見つめ、記憶を手繰り寄せようと躍起になっていると、

「ブルータス。起きたのね」と、声がした。校医の先生だった。


寝返りを打って振り向くと、校医を務める中年女性が、笑いを浮かべて近寄ってくるところだった。

本人は「病人を優しくいたわる、患者に安心を与えるスマイル」とでも思っているのだろうが、実際のところそうではない。

シャミーは校医のこの笑みが嫌いだった。病人を小馬鹿にするような、哀れむような、その笑みが。


そうとも知らず、校医はその嫌らしい笑みを浮かべたまま、囁くような猫撫で声で話しかけてきた。

「あなたは、登校中に急に倒れたのよ」

「知っています」シャミーは挑戦的に答えた。

校医はその態度が気に入らないようで、顔を引き攣らせながらも続けた。

「ここまで、ベティ・エバンズが運んできてくれたのよ。いい友人を持って幸せねぇ」そしてそこで、微笑んで見せる。

シャミーは、この校医に限らず、時折大人が浮かべるこういう微笑みが、大嫌いだった。

全てを見透かすような微笑み。子供を安心させようとする微笑み。

しかし子供は、大人のそういう態度を嫌うものである。何もかもわかったような微笑みをされては、堪らないのだ。実際、何もわかっていないくせに。


「具合はどう? 倒れた時、何があったのかしら。具体的に」

「……眩暈がしたんです」この校医には、本当のことを話しても無駄だろう。「酷い眩暈だったんです。でも、私、もう何ともありません。授業に戻ってもいいですよね」

そう言うなり、シャミーはすぐにベッドから起きだし、唖然とする校医を無視して、おぼつかない足取りで教室へと歩いて行った。







                    ***  







女は左腕を押さえ、苦悶に満ちた表情で床の上をのたうち回っていた。


どうやら、「死のマリオネット」は失敗作だったようだ。







                    ***







――退屈だな。


理科の授業中、クリスは鉛筆をくるくる回しながら、虚ろに授業を聞き流していた。

有名私立校の授業は無駄にレベルが高く、その内容はというと、大人は納得して喜ぶものではあったものの、十歳の子供にとっては、実に退屈だった。

別に、授業についていけないとかいう訳ではないのだ。むしろ、理解は出来るし、その理屈を今すぐ説明せよと言われたなら、ほぼ完璧に成せるだろう。

ただ、退屈なのである。


だから、教室のドアが急に開いて、よろめきながら歩くシャミーが入ってきた時や、先生が「ブルータス! 確か君は倒れて、保健室で眠っていると思ったのだが……」と問答を始めた時、授業が潰れてラッキーだったと密かに喜んだ。








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途中までですがタイムアウトなのでここまでにします (・∀・)


だから次の章はクリスの視点から、ここの続きから始まりますので。


ぇ、下書き保存してあとで書き足せって?←


そんな面倒臭いことはしないのが私だ (・∀・)


てことで。

じゃっ。