「シャミー・アイ~死のマリオネット~」-11- | BLACK-SKY

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ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。



朝。


シャミーはぎゅっと左手を握り締め、右手で力強くがらりと教室のドアを開けた。


きっと鋭い視線をサンダーのもとに向ける。

するとなんとサンダーは、平然と涼しい顔をして友達と笑い話に興じていた。


――許せない。


自分の髪が赤く染まっていくのを感じる。無理もないとシャミーは思う。

近くにいた少年が、怯えたように後退り、シャミーから距離を置いた。



「シャミー、どうしたの?」

優しい声色がして振り返ると、何故だか、困惑の表情を浮かべたクリスが立っていた。

「何か――」

「そこ、退いて!」

シャミーはクリスを押し退け、憤懣やるかたない形相でサンダーの元へ突進していった。



「……何だよ、ブルータス?」気だるそうにサンダーが言う。その、面倒くさい、といった声色がシャミーの癇に障る。

「分かってるくせに。私の教科書破ったの、サンダーなんでしょ!」


「……ジェフリー」長い沈黙のあとでサンダーは無表情に言った。

「え?」

「ジェフリー!お前だな?そうだろ、卑怯者!」

唐突にサンダーがクリスのもとへ駆けていき、恨みを込めた表情でクリスの胸倉を掴んだ。もうシャミーには訳が分からなかった。


「クリス、何のこと――?」

「ブルータスは黙ってろよ!お前が言ったんだろ、ジェフリー!」

「ち……違う」苦しそうにクリスは言った。

「何だと?」

「誓って僕は言ってない。第一そんなこと、するはずないだろ――あの約束の後じゃ」

「でも俺は言った。ブルータスがこのことを知った場合、お前が告げ口したとみなすと――」

「何のこと?クリスは悪くない。私はただ、水晶玉でサンダーが犯人だってことを知ったの」



サンダーがゆっくりと振り返る。その表情には、明らかな憎しみが込められていた。

「『能力』で、お前が?」

「そう」


すると、サンダーは、なんと大声を上げて笑った。


「な……?」

「そういうことか。つまりお前は、『能力』に頼らないと何も出来ないんだな。全ては偉大な『能力』のお陰――ふん、爺さんの血が通ってるだけで偉そうにしやがって」

その言葉が、シャミーの怒りの琴線に触れた。


気が付くとシャミーは、思い切りサンダーを両手で突き飛ばしていた。