「シャミー・アイ~死のマリオネット~」-4- | BLACK-SKY

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ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。



クラス中の目が、一斉にクリスに注ぐ。


シャミーも、クリスを見つめる。


――クリスがこんな酷いことしたの?



クラス中の目が注がれる中、なんとクリスは不敵にも、微笑んだ。

「リシェル、冗談はよせよ」

サンダーもクリスに微笑みかける。

「ほんの冗談さ、勿論」


何だ、という安堵の溜め息があちこちで漏れる。



「それで……結局、こんなことしたの、誰?」

ベティがほとんど独り言のように呟く。

「……」


恨みなんて、誰にだって持たれている。

私は皆に嫌われている。

だから、犯人の見当もつかない。

心当たりがある人物が多すぎて、犯人の見当なんて、つかない。


だから私はこう言った。

「……分からないよ」







                    ***







少年は、唯無表情で、自分が今朝施した「悪戯」について考えていた。


――それにしても、愚かな過ちを犯してしまったと、我ながら思う。


少年は、今更ながら考える。

「死ね」なんて、書くべきではなかった。もっと何か、分かりにくい、暗号のような言葉にすれば良かった。


次こそはもっと慎重にならねばならない。


今日は、危なかった。


もう少しで見抜かれてしまう所だった。

もう少しでばれてしまう所だった。


それにしても、我ながら機転がきいたと思う。


あの場面で微笑んでおいて、本当に良かった。少年は心からそう思う。