ねえさま、学校で少数を習ってきました。
びっくりしたのが、小数点以下の0は斜線で消す!というお作法。



その斜線、要る??

0.2+0.8=1.0
ではなく
0.2+0.8=1

えー?1.0のほうが正しいでしょ?
有効数字習ってないから、「1でもよい」ならわかるけど。
ねえさまのノートを見ると、


1.4+0.6=2.0
が、×!!不正解、とされてる!!
まぢか。これはひどい。

びっくりして調べると、これまでもこの算数指導の奇妙な風習について議論がなされてきたもよう。

文部科学省は「基本的には『9』と『9.0』は同じと考えている」「『.0』を付けてはいけないというルールは学習指導要領にはなく、文科省が指示しているものではない」と説明したそうな。

実態は、不正解でもないのに不正解!という指導がなされているけど??


ねえさまの教科書出版社、東京書籍のサイトに、筆算の部分の説明がありました。

以下引用

Q.3下p.12 の問題6①「1.2+2.8」の筆算において,答え4.0の「0」のみを斜線で消し,小数点は残したままにしている理由を教えてください。

A. 筆算について,正式な基準や方法が定められているわけではなく,児童の実態などに応じて柔軟にご対応いただいて差し支えないと考えています。要は,「答えは4である」ととらえることができればよいのであって,例えば,「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」とか,「小数点を斜線で消去したから誤りである」などといったことは全く意図していません。 
  以下,3年下巻12ページ問題6①の小数の加法の筆算で,小数点以下の計算結果が「0」になる場合の,斜線を用いた消去の教科書上の表現の意図について説明します。 
 まず,末位の「0」について斜線で消去していることについて述べます。
 筆算の手続きに従って計算すると,結果は4.0となります。ここでは,有効数字については考えませんので,4.0と4は同義であり,児童にとっても,筆算から得られた「4.0」から,「答えは4」とするのが自然です。「0」をそのまま残した場合,「小数の計算において,小数点以下が『0』になるときには,4.0と答えなければならない」との誤解が生じる可能性,また,小数点があることを忘れ,「答えは40」という誤答が生じる可能性に配慮し,0を斜線で消去することとしました。
 次に,小数点について,斜線で消去せず,そのままにしていることについて説明します。 
小数点を斜線で消去することのメリットについては,例えば, 

(1) 答えは4であることから「0」を斜線で消したのだから,小数点も斜線で消すことが児童にとっては自然であるということ
(2) 「答え 4.」のような誤答が生じる可能性に配慮すること

などのことが考えられます。しかし,0を斜線で消去し,答えは4であることをとらえたならば, (2)のような誤答が生じる可能性は低いと考えます。また,(1)については,誤答や誤解が生じるというレベルのことではないことから,結果として,小数点を斜線で消去する必要性はあまり感じられないと判断しました。
 以上のように,筆算には正式な基準や方法が定められているわけではありません。教科書紙面は,上述のような考え方に基づいて扱っていますが,斜線を用いた消去の表現について児童から疑問が出された場合には,その内容に応じて柔軟に対応していただくのがよいと考えます。

引用おわり

はい、全然わかりません。

「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」とか,「小数点を斜線で消去したから誤りである」などといったことは全く意図していません。 

とありますが、先生には「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」と伝わっちゃってますけど?

筆算から得られた「4.0」から,「答えは4」とするのが自然です

って、4.0とするのが自然でしょ。
なんなん。

ともかく


1.4+0.6=2.0
が不正解なんて、何のために算数を習っているのか、忘れちゃってませんか?と言いたい。
数学としておかしなことになっちゃってますよ。