退院移行期支援者研修会 | 赤尾眞のブログ

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山形県米沢市で病院勤務の薬剤師です。
実家はお寺で僧侶でもあります。
そのため、薬剤師と僧侶に関する内容を中心にしたいと思ってます。

昨日は病院看護部の「退院移行期支援者研修会」で薬剤師としてお話し1時間してきました。与えられた演題は「退院移行期における院内薬剤師の役割と在宅における調剤薬局の役割」です。調剤薬局はしてセルフメディケーションや健康相談などもできることも踏まえて、保険薬局として説明させてもらいました。

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高齢者医療の特徴として他科併診や多剤併用、それによるポリファーマシーについて先ずは説明しました。

病院薬剤師としては退院移行期以前に入院した時から、持参薬鑑別の本当の役割としてアドヒアランス確認や処方理由確認、処方内容評価を踏まえての処方提案などを行う事を説明しました。看護師さんは薬剤師は持参薬鑑別して、薬の説明して、渡して終わりの人という認識も根強そうなので、その点をポリファーマシーなど加えて説明しました。その上で退院移行期支援では退院後の薬剤管理者の確認から、必要時は剤形変更、用法変更、同効薬への変更などの処方提案や退院時合同カンファレンス等でのかかりつけ薬局などへの情報提供などを行う事など、病院薬剤師の役割を説明しました。

保険薬局薬剤師の役割では外来調剤についてから、在宅訪問への介入の流れを4つのパターン(主治医主導・薬局薬剤師主導・他職種主導・退院時合同カンファレンス主導)として説明しました。また当院における訪問薬剤管理指導のオーダーの流れのマニュアルや米沢市薬剤師作成の在宅訪問対応薬局リストの活用法、山形県薬剤師会におけるお試し在宅訪問事業などについても説明しました。

かなりのボリュームのある内容でしたが、会場からも質問もいくつかありある程度は伝わったかなぁと感じます。


参加の看護師さんはベテラン組の12名との事で緊張しました。妻の部署の師長さんとかも参加されてたし、ホント終わってからどっと疲れました。少しでも地域の患者さんが自分の望むような療養の形を取れるように、多職種で連携して支えられる体制を構築していけたらなと思います。