前回に予告した衝撃的なお話を先送りして、残暑の季節が終わる前に、「暑さのせい EP」がよくわかる全曲ひとこと解説(ちょっとだけよ)と題してお届けします。

巻末に Spotify と Apple Music の「暑さのせい EP」を埋め込んでありますので、該当の方はご利用ください。

 

01.暑さのせい(Single Version 30sec)
02.暑さのせい(Single Version 15sec)


大滝詠一さんの歌声が鼻声のように聞こえ、風邪をひいていたのか?と思えるかもしれません。
が、しかし、これはコンプレッサーやリミッターが多重にかけられたことにより、歌声が鼻づまりのようになったものと思われます。

「暑さのせい(Single Version)」の生成順序は、「あつさのせい(もうメロメロ編)」のサビ部分を独立させて短編に仕上げた…、というプロセスでしょう。
 

ドラムパートをリズムマシンに任せていることから、あくまでもCMソングのデモ用に録ったものだと分かります。
それが、まさか2023年にそのままテレビコマーシャルで流れるとは、大滝さんも予想だにしていなかったでしょう。
 

♪ それはー暑さのせい それはー暑さのせい

は、その後にアルバム「GO! GO! NIAGARA」(1976年)のときに転生され、

♪ ままままま ずは右あーし チョイト前出ーし

という具合に、“忍法 水上歩行”で活用されているようです。

ハ長調のキーでいえば、「暑さのせい」と「こいの滝渡り」の該当箇所のコード展開は以下のとおりです。
若干の違いはありますが“組み立て”は同じですね。

 

「   G7    /     /   G7   /  C  」
「   Dm7  /  C   /  Dm7  /  C  」

 

これに近い響きは、たとえば、イルカの歌で知られる「なごり雪」(1974年初出)のイントロで、
「  C   /  Dm7  ~ 」 
と繰り返すところでしょうか。
わかりにくい例えですみません(笑)。

 

イルカ 「なごり雪」(1975年)

 

「なごり雪」は、編曲が松任谷正隆、エレキギターが鈴木茂、アコースティックギターが吉川忠英の皆さんという布陣で、フォークの域を超えたサウンドだったのですね。

 

大滝詠一 「こいの滝渡り」

 

イルカではなく"鯉の滝登り"(ことわざ)にちなんだ曲「こいの滝渡り」で登場する、
♪ ころぶーと 大滝すべりっ
でおなじみ、船橋ヘルスセンターのスライダー「大滝すべり」。
今は、もうありません。

 

 

 

03.あつさのせい(もうメロメロ編)

1972年に文化放送で始まったラジオ番組『三ツ矢フォーク・メイツ』。
フォークの大御所、小室等がパーソナリティを務め、"三ツ矢"なだけに大滝さんのサイダーのCMがバンバン流されました。

その番組関連のコンサート('74年)で演奏されたテイクが整えられて、今回、本CDに収録されました。

その音源は、ラジオ番組『ゴー・ゴー・ナイアガラ』で'76年に一度だけ「あつさのせい(もうメロメロ編)」としてオンエアされています。
本CDでも曲のタイトルは、そのオンエア時の命名にならっています。

 

 

大滝詠一 「あつさのせい(もうメロメロ編)」(頭出し済み)

~第11回 三ツ矢フォーク・メイツ・フェス(読売ホール) 公開録音より~

(↑クリックorタップしてお聴きください)

 

コンサート全体の模様を聴くと、この頃の大滝さんは、リズムとサウンドの引き出しが豊富で、あふれ出す才気を感じますね。
ただ、リアレンジのアイデアが手本とした洋楽の原曲に忠実過ぎて、当時の一般大衆の一歩先を行きすぎてる感もあります。

このコンサートに足を運んだ耳の肥えたお客さん、そして貴重な空間の音を記録して残しておいてくれた方には、ただただ尊敬の念を抱くばかりです。
 

 

 

04.Summer Lotion(Original Mix)

タイトルの「オリジナルミックス」は、これまで市販されてきた「モノラル・バージョン」と同義ではありません。
「ナイアガラNIAGARA CM スペシャル Vol.1 3rd Issue」に収録されているモノラル・ミックスの「 Summer Lotion 」と聴き比べても、違うミックスになっていますね。

過去には、2011年に発売されたCD「夢一夜~ONアソシエイツ CM WORKS : プロデューサーズ・チョイス 2」のトラック12に、この「オリジナルミックス」に近いものが収録されていました。

 

資生堂 「サマーローション」の試聴(トラック12)


大滝さんによれば、「サマーローション」はエルヴィスがジャン&ディーンのサウンドで歌ったら、と仮想して作った曲だそうです。
コーラスには、伊藤銀次さんも参加しています。
 

エルヴィス・プレスリー 「本命はお前だ」

 

大滝さんのイメージにあった曲は、たとえば、「本命はお前だ」かもしれません。
冗談ぢゃねーやーずならぬジョーダネアーズのコーラスも「 ♪ 資生堂 資生堂 」と歌っているような気がしてきます(笑)。

 

 

ジャン&ディーン「 いかしたクーペ 」

 

「本命はお前だ」と同じリズム・パターンであることに着目して、大滝さんはこの辺のサウンドをイメージしたのかもしれませんね。

 

「サマーローション」の作詞はCM作家の杉山登志氏が手掛けています。

大滝さんバージョンの「サマーローション」のCMは、テレビで1回だけ流されました。
その後、ソロデビュー前のイルカが歌う別メロディの「サマーローション」の曲にすぐ差し替えられたのですね。

 

イルカ 「サマーローション」

 

植木等 「針切じいさんのロケン・ロール」
(↑クリックorタップしてお聴きください)

 

なお、後年になって、大瀧さんプロデュースの「針切じいさんのロケン・ロール」(1995年)では、さくらももこ、TARAKO、イルカの “声が似ているトライアングル” の皆さんがコーラスで参加しました。

 

私はこれを、ナイアガラ史における「イルカの因縁」と呼んでいます(笑)。

 

 

大滝詠一 「サマーローション」

 

動画の、曲の最後の部分で

♪ サーマーローーーショーン


と歌うところのメロディやコード展開は、大滝さんの「フィヨルドの少女」の
♪ こーおーりのー かけらがとーけていくー 」や、

 

渡辺満里奈への提供曲「うれしい予感」のアウトロ(後奏)のメロディに影響を与えている気がします。

渡辺満里奈 「うれしい予感」

(↑クリックorタップしてお聴きください)

 

そのルーツを辿ると、このあたりに行きつく感じでしょうか…。

ビートルズ 「 With A Little Help From My Friends 」(頭出し済み)

(↑クリックorタップしてご覧ください)

 

すみません、つい長くなってしまったので、次は短く…。
 

 

 

05.Hankyu Summer Gift(Extended Version)

本CDの中で、ミステリアスなトラックです。

0:48~以降の部分ではボーカルのないバックトラックだけの部分が聞こえてきて、まさにエクステンド(延長)なバージョンです。

 

Spotify 「A LONG VACATION SESSIONS」

Apple Music 「A LONG VACATION SESSIONS」

 

「 A LONG VACATION VOX 」の中のディスク「A LONG VACATION SESSIONS」の収録曲「Hankyu Summer Gift(Sessions Version)」を再確認してみましたが、そもそも"エクステンディドな部分"は、演奏されていないようです。
 

「A LONG VACATION SESSIONS」には収録されなかったものの、ロング・バージョンとショート・バージョンの2テイクを録っていたのでしょうか?
「大滝詠一レコーディング・ダイアリー Vol.2」で確認してみましょう。 

「Hankyu Summer Gift」がレコーディングされたのは、「恋するカレン」のリズム録りと同じ'80年5月30日です。
当日中にリズム録り、ダビング、ミックスまで一気に仕上げられていますが、「Hankyu Summer Gift」について長短の2バージョンを制作したという記述はありません。

 

「Hankyu Summer Gift(Extended Version)」は、制作当初には存在していなかったことになります。
となると、「Hankyu Summer Gift(Extended Version)」の制作について、考えられるケースは以下の二つでしょうか…。

 

一つ目。関係者の評判が良かったのでマルチトラック・テープに細工をして延伸部分を作ったが、結局、伊藤アキラさんの歌詞が1番だけにしかつかなかったので、2番は"ボーカル無し"になっている…。
ただ、しかし、マルチトラック・テープに手を加えることは考えづらいですね。

 

もう一つ。百貨店内で同曲を流すときにナレーションを加えたいということになり、"歌入り"と"カラオケ"の2ミックスのマスターテープを編集してつなげて、"ボーカル無し2番"の箇所の約30秒でしゃべってもらうことにした…。
こちらは技術的にも可能です。

はたして、真相や、いかに。

 

大滝さんは「Hankyu Summer Gift」のエンディングで、ある名曲を引用して登場させています。
それは、ハワイアンの伝統曲「アロハ・オエ」のメロディですね。
聴く者をハワイのビーチへといざなってくれるようです。

エルヴィス・プレスリー 「アロハ・オエ」(頭出し済み)

(↑クリックorタップしてご覧ください)

 

実は、大滝さんはその前にも一度、ある曲中でこの「アロハ・オエ」を引用しています。
その曲は、はっぴいえんどの解散記念コンサート「CITY  Last Time Around」('73年9月21日)で披露されました。

 

ココナツ・バンク 「ココナツ・ホリデー」

 

「ココナツ・ホリデー」(作曲:伊藤銀次・大瀧詠一)の間奏(2:30~)で、「アロハ・オエ」がやはりハワイアンな雰囲気で演奏されています。

 

大滝さんのイメージの中では、「Hankyu Summer Gift」は「ココナツ・ホリデー」の派生作品であることがよくわかりますね。

さて、実は、ハワイ王国の歴史を刻んだ曲「アロハ・オエ」を引用し下敷きソングにした先達がいました。

 

アネット 「パイナップル・プリンセス」(1960年)

 

ディズニー・ソングで知られるシャーマン兄弟が、オアフ島の少年を主人公に据えて作詞・作曲しています。
2005年のディズニー映画「リロ&スティッチ2 」でも用いられ、広く知られています。


大滝さんは、おそらくアネットや田代みどりのカヴァーでこの曲にふれ、ほぼ同時期にエルヴィスの映画でそのルーツ曲にもふれたのでしょう。

 

大滝さんが引用したフレーズは「パイナップル・プリンセス」寄りですが、名曲は名曲を引用して生まれるという歴史をふまえているのでしょう。

やっぱり長くなったので、次こそ短く…。

 

 

 

6.Velvet Motel(Strings Mix)

2021年の「A LONG VACATION VOX」のCD3に収録された「 Velvet Motel (Basic Track with Orchestral) 」で、ストリングス・パートがフルサイズで存在していること、が明るみに出ました。

 

Spotify 「A LONG VACATION SESSIONS」

Apple Music 「A LONG VACATION SESSIONS」

 

夏のサウンドを集めた本CDで、なぜ「Velvet Motel」が入ってるのか?と思われた方もいるかもしれません。

それは、「Velvet Motel」はもともと大滝さんがアン・ルイスへ書いた曲でタイトルが「Summer Breeze」だったから…、ということにしておきましょう(笑)。

 

「夢で逢えたら(Strings Mix Version)」のサブの主役がチェンバロだったように、「Velvet Motel(Strings Mix)」のそれは、アコースティックギターです。

エンジニアの吉田保氏が「A LONG VACATION 」のサービス・トラックをミックスした、と過去に語っていましたが、「Velvet Motel(Strings Mix)」は聴きやすい “3点ミックス” になっていると思います。
 

「 Velvet Motel(Strings Mix) 」って、ほんとは、本CDの目玉クラスと言える貴重なトラックだと思うのです。
しかし、事前のアナウンスでも詳しい説明がなかったですし、「Velvet Motel(Strings Mix)」の売り方というか使い方を間違っている、と私は言いたい(笑)。

 

その昔、槇原敬之の「どんなときも。」のシングルには、服部克久先生のオーケストレーションを施した「どんなときも。ballad version 」がカップリングで収録されていたのですが、槇原敬之はそのバージョンのことを「歌謡曲っぽくなったので将来やり直したい」と語っていたのですね。

 

槇原敬之 「どんなときも。ballad version 」
 

私、個人的には、その服部克久先生のストリングス・アレンジを素晴らしいと思っていたので、槇原敬之の発言にショックを受けたのです(笑)。

 

大滝さんが「Velvet Motel」について、ストリングス・パートを上げ過ぎると歌謡曲っぽくなるので極限までボリュームを下げてミックスした、という旨を後年になって語っていて、驚いたものです。

 

“大滝さんのストリングス好き” は決して "のべつまくなし" なのではなく、必要なところに必要なだけ、ということなのでしょう。

 

前田憲男先生の「Velvet Motel」のゴージャスなストリングス・アレンジは素晴らしいと思いますが、大滝さんが「A LONG VACATION 」で「Velvet Motel」のストリングスをオフった結果、そのサウンドは暑苦しくなく、歌詞世界の温度感を邪魔しない音世界におさまりました。

 

ストリングスをオフった理由、、、それは「暑さのせい」だったのかもしれません。

 

 

 

07.夏のペーパーバック(20th Anniversary Version)

「20th Anniversary Version」というので、曲のプリマスタリングが「EACH TIME 20th Aniversary Edition」と同じで派手になっているのか思いましたが、そういう意味ではありませんでした。

派手で聴き映えのするのが「イーチタイム」の20周年記念盤の特徴です。

 

一方、今回の「暑さのせい EP」バージョンの「夏のペーパーバック」のマスタリングでは、重低音が腹によく響きます。
ベースのエッジが立っていますがデジタルっぽさが抑えられアナログのもやけ感が足されています。
 

「暑さのせい EP」の前半の曲群とバランスをとるためなのか、リマスターの今の流行りに合わせたのか、「イーチタイム」の20周年記念盤でのエコー成分の高音が強調されたキラキラ感は、本CDの「夏のペーパーバック」では影を潜めているようです。

 

では、「暑さのせい EP」バージョンの「夏のペーパーバック」は、何をもって「20th Anniversary Version」と呼んでいるのかといえば…。

 

「イーチタイム」の20周年記念盤に収録された「夏のペーパーバック」と同じミックスの、2ミックス・マスターを用いているから…。
すなわち、前奏にベースが入っていて、間奏のサックスが初代「イーチタイム」とは違う、というミックスの特徴によるのですね。
 

 

今回の「暑さのせい EP」バージョンの「夏のペーパーバック」では、前奏というか独立したバースの後の、“一瞬の無音部分” で “謎の掛け声" がよく聞こえます。
「EACH TIME 20th Aniversary Edition」でも注意して聴くと、同じ箇所で微かにそれは聞こえますね。

 

「EACH TIME 20th Aniversary Edition」のうち数曲では、残念ながらマスターテープの磁気移りがかなりひどかったので、「夏のペーパーバック」でも磁気移りによって他の曲の一部が転写され、掛け声のように聞こえてしまったのか…?

 

それとも、"一瞬の無音部分" で聞こえる “謎の掛け声” のテンポは「夏のペーパーバック」の曲本編のテンポとほぼ一致しているので、もしかしたら、大滝さんのカウントなのかもしれない…。


この“謎の掛け声” は、なんだか「 ♪ えっほ えっほ 」と聞こえてくるんです(笑)。

そう言われると、ナイアガラ・ファンの皆さんは、ピンときますね!?

それは、「 LET’S ONDO AGAIN 」('78年)の1曲目に収録された曲…、多羅尾伴内楽團による「峠の早駕籠」です。
この「峠の早駕籠」で聞こえる「 ♪ エッホ エッホ 」という掛け声を、大滝さんは「夏のペーパーバック」にしのばせたのでしょうか…。
いや、そもそも「 ♪ エッホ エッホ 」の声の主は「六さん」ことベーシストの六川正彦さんです。

 

その一方で、“一瞬の無音部分” の “謎の掛け声”は、大滝さんの声に間違いないはず…。

 

 “一瞬の無音部分” が完全に無音でゼロデシベルだと、再生機器や録音機器が誤作動して具合が悪いので、洒落で小さーく音を鳴らしたのか、それとも、やっぱり磁気移りの悲劇なのか…。

はたして、真相や、いかに…。

いずれにしても、"謎の掛け声" が初めてよく聞こえるということは、今回のプリマスタリングは、音の情報量が多く、後ろの音が前に張り付く傾向がある、という特徴を有しているのでしょう。

来年2024年の「EACH TIME 40th Edition」のリマスターも同じ傾向なのでしょうか…。

 

 

 

08 夏のリビエラ(SNOW TIME Version)


「夏のリビエラ」は、安定の「スノータイム」バージョンが採用されています。
アルバム「DEBUT AGAIN」に収録されていた、ライブのリハーサル版と言えるバージョンに比べて、「SNOW TIME」では女声コーラス・パートなどがオミットされ、ボーカルも流さずに丁寧に歌ったテイクに差し替えられています。

 

今回の「暑さのせい EP」の中では、2ミックスのマスターとマスタリングの傾向との相性が一番良く、全てがうまくいった絶妙なトラックになっていると思います。
エンディングの深い深い響きは素晴らしいです。

 

「冬のリヴィエラ」のいわゆる元ネタ曲としては、以下の2曲が挙げられます。

 


エルヴィス・プレスリー「 愛が住み家 」 (←クリックorタップしてご覧ください)
 

 

マット・モンロー 「ウォーク・アウェイ」(←クリックorタップしてご覧ください)

 

 

これらに加えて、さらに下敷きソングを挙げてみましょう。

 

ジーン・マクダニエルズ 「タワー・オブ・ストレングス」

 

階段状に上がっていくAメロや、
♪ 悲しけーればー 悲しいーほど
を想起させるフレーズなどで、「冬のリヴィエラ」と雰囲気が似ているところがありますね。
 

本作では、バート・バカラックが作曲を、スナッフ・ギャレットがプロデュースを、それぞれ手掛けています。

 

 

さて。
カラオケで「夏のリビエラ」を歌うナイアガラ・ファンは多いと思いますが、私の英語の発音克服作戦をここでちらりと…。

♪ アメリカの貨物船が~ 

に該当する、
 

♪ Outbound freighter going to America 」
 

のところで、私はいつも字数が収まりきらずに苦戦していました。
 

最初、「freighter(=貨物船)」を「frigate(=フリゲート)」と混同していました。
フリゲートでは軍艦になってしまいます。
freighter の「g」は発音しないので「フレイタ」が正解ですね。

もう一つ。
むしろ、原因は「going to」の方にあったのです。
以下の動画で発音の練習をどうぞ!

 

going to とgonna の発音 

 

以上をふまえて、、、

♪ アゥッバン フレイタ ゴナァメリ~カー

これで、完璧です(笑)。

 

 

 

09 真夏の昼の夢(Strings Mix)

「 NIAGARA SONG BOOK 2 」('84年)の当時に制作されたプロモーション盤からの音源ですね。
「真夏の昼の夢」と「夏のペーパーバック」とのカップリングでした。

音楽用の8cmCDの収録時間の上限は約22分だそうですが、「暑さのせい EP」の収録時間は21分40秒余り。

限界値まで曲を入れたため、本CD収録の「真夏の昼の夢(Strings Mix)」では、ナイアガラ フォール オブ サウンド オーケストラルの演奏していたストリングスの前奏部分が5小節分だけ残して、バッサリ割愛されています。

 

「真夏の昼の夢」のいわゆる元ネタソング 「 Flamenco Love 」については、「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」解説シリーズの 解説#6 続「オリーブの午后」篇~意外な元ネタ曲~ の回をご覧くださいませ。
 

 

今回も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ひとこと解説と言いながら、全然ひとことじゃない…!

よくわかると言ったのにかえって謎が深まった…!

とお嘆きの貴兄と、今回の主演男優賞・エルヴィスのAIによるこの歌を聴きながらお別れしたいと思います。
(鯉じゃなくて恋です)

 

エルヴィス・プレスリーAI 「恋のひとこと」