藤井聡太七段100勝達成 異次元すぎる16歳を歴代トップ棋士と比較すると…… Read mor | ジーコのブログ

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文春オンラインより

将棋棋士の藤井聡太七段がまた新たな記録を打ち立てた。12月12日の銀河戦で阿部健治郎七段に勝利し、プロデビューからの公式戦通算100勝を達成した。達成時の年齢16歳4ヵ月、勝率0.847(100勝18敗)、四段昇段からの日数はいずれも史上最年少、最高勝率、最速の記録である。

■将棋界は高勝率を単純には評価しない
 過去の記録を調べてみると、100勝達成時に勝率8割を維持していたのは大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人の2人しかいない。あの羽生善治竜王ですら、通算勝率8割はそう長く維持できなかった。時代に名を遺す一流棋士でも、8割はおろか、7割を維持することですら大変なのがわかる。


 ただ、将棋界は高勝率を単純には評価しない。その勝率をどのような舞台で挙げたかという点に視線が向くからだ。


 それについて極端な考え方をしてみる。8割を維持するには常に4勝1敗ペースという計算になるが、デビューしたばかりの新鋭が、全棋戦で4勝1敗だとどうなるか。まず、リーグ棋戦である順位戦ではよほど運がよくない限り昇級には結びつかない。


 他のトーナメント棋戦でも挑戦はもちろん、上位進出も難しいだろう。トーナメント棋戦なのだから1敗したら終わりなので当然である。結果として次期のシード権もおぼつかないことになる。


■高勝率を具体的にどのような結果に結びつけるか
 そのことが何を意味するか。「強い相手と戦わないなら高勝率は当たり前」ということになるのだ。満遍なく勝つだけではなく、どこかで爆発的に勝ち、上位に進出しなければ評価されない。

現在の視点では信じ難い話だが、若かりし頃の羽生竜王がある棋戦のベスト4~8あたりで敗戦したとき、「羽生は率こそ高いが勝負弱い」などと言われたことがあるという。高勝率を具体的にどのような結果に結びつけるか、ということが大事なのだ。


 この点でも大山、中原、羽生の3名は文句なしである。戦前デビューの大山は現在と比較すると棋戦が圧倒的に少なかったので、100勝時点で形に残る実績はない。しかし、100勝を達成した年度は、のちに名人挑戦を果たしている。挑戦を決めたのが「高野山の決戦」として知られる、兄弟子・升田幸三との死闘だ。


■年度勝率0.855を達成した中原
 羽生も天王戦(のちに棋王戦と統合)と若獅子戦(現在休止中)という2棋戦で優勝してからの100勝達成だった。特に天王戦は全棋士参加棋戦だったので、その優勝の価値は高い。


 藤井以前の最高勝率だった中原はというと、こちらも中身はすごい。棋戦優勝は古豪新鋭戦(のちに名棋戦を経て棋王戦へ)のみだが、100勝達成時に2度もタイトル戦の番勝負に出場しているのが圧巻だ。初出場時は山田道美棋聖(当時)に敗れたが、2度目の挑戦で借りを返し、自身初のタイトルである棋聖を獲得。番勝負を制したのが通算102個目の勝利だった。


 また、この間の1967年度に達成した年度勝率0.855(47勝8敗)は、七冠達成時の羽生でも、29連勝を果たした2017年度の藤井でも破ることができなかった、現在に至るまでの史上最高勝率として燦然と輝いている。

■この勢いで2年続けて年間勝率8割達成となれば
 では藤井の100勝はどうか。やはりというか、非の打ち所がない。朝日杯将棋オープン戦と新人王戦という2棋戦で優勝を果たし、名人挑戦へと連なる順位戦でも16連勝中で2期連続昇級を狙う位置につけている。デビュー29連勝のフィーバーに至っては今更説明する余地もないはずだ。


 この勢いで2年続けて年間勝率8割達成となれば、中原と羽生しか達成していない、偉大な記録と肩を並べることになる(大山は1940~42年の3年間連続で8割を達成しているが、現在とは条件が異なり過ぎるので同列には扱いにくい)。


 現在、通算勝率7割超え及び通算100勝を達成しているのは藤井と羽生を除くと永瀬拓矢七段、千田翔太六段、近藤誠也五段の3名。彼らの通算100勝時の成績は以下の通りだ。


永瀬拓矢 100勝43敗、0.699


千田翔太 100勝42敗、0.704


近藤誠也 100勝40敗、0.714


 いずれも偉大な先輩に勝るとも劣らぬ数字だ。今後は藤井と大舞台で競い、これからの棋界を背負っていくであろう優秀なホープである。中でも永瀬の数字が目を引く。わずか1厘とはいえ7割を切っている。


 現在の永瀬の勝率が0.715(293勝117敗)。ある程度の対局数を重ねてから勝率を上げるというのは並大抵のことではない。藤井フィーバーのきっかけとなった炎の七番勝負でも1人、気を吐いて藤井に黒星を付けただけのことはあるというべきか。


 そしてもちろん、羽生竜王や佐藤天彦名人をはじめとする現在のトップ棋士も黙ってはいないだろう。藤井が一流への道をどのように駆け上がっていくか、楽しみである。


(相崎 修司)

 

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