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今月16日、イエス・キリストの復活を祝う祭「イースター(復活祭)」が世界各地で盛大に行われる中、世界中のキリスト教徒が狂喜乱舞するとんでもない番組が放送されていた。なんと、キリストのクローンが誕生(復活?)するかもしれないというのだ!
■キリストのDNAを発見、クローンの作成も!?
オーストラリアの独立系ニュースサイト「The Conversation」(4月18日付)などによると、今月16日の復活祭に合わせて放送されたヒストリーチャンネルのドキュメンタリー番組「Jesus Strand」が、いま世界中で大きな反響を呼んでいるという。
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番組では、英オックスフォード大学の遺伝子学者ジョージ・バスビー教授と、聖書学者パスター・ジョー・バジル教授がキリストのDNAを求め、スペイン、イタリア、イスラエル、黒海を訪問、キリストの顔が浮かび上がっていることで知られる「トリノの聖骸布(せいがいふ)」や「オビエドの聖顔布」など様々な聖遺物を調査する様子が放映された。
その中でも研究者らが最も注目したのが、キリストに洗礼を施したことで知られる洗礼者ヨハネの「遺骨」である。この遺骨は2010年、ブルガリアの教会の床下から発見されたもので、オックスフォード大学が実施した年代測定では、洗礼者ヨハネが生きていた時代とぴったり合致するとの結果が出ており、歴史資料にも5世紀~6世紀に同教会へヨハネの遺骨の一部が譲渡されたことを示唆する記述が見つかっているため、本人である可能性が極めて高いと見られている。
キリストの母マリアと洗礼者ヨハネの母エリサベトが親類関係にあるといわれていることから、ヨハネの遺骨はキリストのDNAを同定する上で極めて重要だと考えられているそうだ。バスビー教授によると、この遺骨に加え、「他の遺物からも洗礼者ヨハネやキリストの親戚のDNAが採取できれば、それらを比較検討することが可能になる」という。
その候補として挙がっているのが、エルサレムに保管されている「ヤコブの骨つぼ」である。ヤコブはキリストの兄弟とされているため、これからDNAを採取できれば3つのDNA同士の比較検討が可能になる(一説には同骨つぼは偽物とも言われているが……)。ただし、2000年以上前の遺物には他人のDNAが付着している可能性も高いため、DNAの劣化具合を測定し、不必要なDNAは排除していく必要があるという。
同定作業が順調に進み、洗礼者ヨハネの遺骨、ヤコブの骨が類似のDNAを持ち、「トリノの聖骸布」と一致するとなれば、ついにキリストのDNAの発見となる。そうすれば、現在に生きるキリストの末裔を発見することも夢ではないとのことだ。
さらには、キリストのDNAからクローンを作成することさえ可能になるだろうと期待されている。果たして、クローンとして復活を遂げたキリストは神の子なのだろうか? その時、世界中のキリスト教徒はどう反応するのだろうか? 今後も教授らの研究から目が離せない。
(編集部)
※イメージ画像は、「Wikipedia」より
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