日刊大衆 2015年9月13日
ジャニーズ事務所はタレントの一般公募をしていない、にもかかわらず、事務所には連日、多くの履歴書と写真が郵送されてくるという。
そのすべてにジャニー喜多川社長が目を通し、目ぼしい青年をピックアップしていくのだが、唯一、ジャニー氏が自ら獲得へと動いたタレントがいた。それが少年隊のヒガシこと、東山紀之(48)なのである。
ロシア人の祖父と父親は、ともに大酒飲み。ギャンブル好きで、借金もあったという東山家。そんな父親の不祥事により、幼いヒガシは左足が変形するほどの火傷を負ってしまい、今でもマッサージが欠かせない。3歳のときに妹が生まれるも、両親は離婚。母親はNHKの職員専用の理髪店で働きながら、ふたりの子どもを育てていった。
その縁で、当時の大人気アイドル番組『レッツゴーヤング』(NHK総合、1974年から1986年まで放送)のチケットをもらったヒガシは、小学校の春休みを利用して、友人と収録を観にいった。
終演後、会場となった東京・渋谷のNHKホール前の交差点で、信号待ちをしていたヒガシ。その姿を、当時川崎麻世のマネジャーをしていたジャニー氏が車のなかから見つけて降車し、急いでスカウトしたのだという。
写真1枚で、その子の10年後が見えるというジャニー氏。信号の前で佇む少年に、どんな未来が見えたのだろうか。