2015年06月26日(金)18時00分
須田鷹雄
◆ゴールドシップの鍵となる「頭数と1コーナーの回り方」
まず考えなくてはならないのが、ゴールドシップの扱い。同馬にとって良かったのは、3年連続で外枠を引いたことだろう。連覇しているのだから、条件は変わらないほうがいい。
一方で気になるのは、先入れだ。前回は自身が他馬を待たせたが、今回は自分が待たされる可能性もある。過去2回はスタートそのものは出ているので、もし出負けするようだとこれまでよりは若干困難な戦いとなる。
もうひとつ問題があるとしたら、頭数と1コーナーの回り方。過去2回はいずれも行き脚が付かなかったが、騎手が激しく促して1コーナーでは好位につけた。今回も同じように進められればいいが、行き脚のつくのが遅れると、頭数が多いぶん番手も悪くなるし1コーナーで距離損する度合いも大きくなる。競馬の形が崩れるといきなり大敗もある馬だけに、細かい点にも神経質にならざるをえない。
展開はどうなるだろうか。枠なりに考えるとネオブラックダイヤの逃げだが、同馬はテンから飛ばしていけるタイプではない。スローを避けたいカレンミロティックが行くか番手から突つくかすればタイトな流れになり、ゴールドシップにとっても悪くない。他にはトーセンスターダムにも逃げの可能性が無くはない。その場合は溜め逃げになりそうだし、一瞬の脚で勝負するタイプではないゴールドシップにとって歓迎はできない。
逆にラキシスは、前半スロー寄りのほうがチャンスが広がりそう。同じような位置で競馬をして消耗戦では、ゴールドシップに対して分が悪い。なんだかんだでディープインパクト産駒、というところを見せる競馬のほうがよい。
牝馬ではヌーヴォレコルトも有力。前走は展開でノーカウントとしてもいいだろうし、中山記念の内容はここでの好走につながりそう。ただ馬のタイプとして、ラキシスと牝馬どうしで組み合わせになる馬券は想定しづらい。
ワンアンドオンリーは実力十分だが、3歳になって以降の競馬は広々としたコースでの好走が主体。2歳時に重賞を勝っている阪神内回りコースではあるのだが、内回り2200mはベストではないだろう。
カレンミロティックはバテない一方、決め手勝負になると不利。過去に逃げ・先行で好走した馬たちがそうであったように、積極的にレースの流れを作っていったほうがよい。デキについては中間不安説が流れたようだが、回復力のある馬なので現時点でのデキは問題ないと思う。最終追い切りもまずまず動いた。
ラブリーデイは好位で競馬できることと、展開の対応力が他の有力馬より広いことが長所。天皇賞春はスタミナ色が強くなりすぎたので末を欠いたが、ここでそこまでのスタミナ勝負になることはないだろう。
トーセンスターダムは先述したような逃げ策は極端な仮定としても、ある程度位置は取りにいったほうがよいと思う。遠征前3戦のような位置取りだとなにもできない危険がある。
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